こんにちは、ちゃぶ台です。
今回は Cult of the Lamb というローグライクアクション×カルト宗教運営のシミュレーションを紹介します。自分だけのカルト宗教を作って、他の宗教を実力行使で迫害する変わったシステムが特徴的です。可愛らしいデザインとは裏腹なグロテスク&なんでもありな世界観で話題となった逸品なので、気になった人は是非覗いてみてください!
それでは早速紹介していきます!
概要
タイトル | Cult of the Lamb |
対応機種 | Steam, Nintendo Switch, PS4, PS5 |
価格 | 2,570円(Steam, PS) 2,530円(Switch) |
プレイ人数 | 1人 |
言語 | 日本語対応 |
ジャンル | ローグライク, 2D アクション, |
開発元 / 発売元 | Massive Monster / Devolver Digital |
一言 | こんな感じの作品です。(違 |
ストーリー
強力な宗教に属する司教に捕まり、処刑されてしまったとある1匹の羊。
首を落とされ、命が尽きたと思われた瞬間、「待ち受けし者」という謎の存在に助けられます。
カルト教団を立ち上げて敵対するカルト集団を滅ぼすことを条件に命を救われた羊。
迷える仔羊達の信仰心を糧に、他の宗教をぶっ潰す聖戦に繰り出します。
こんなゲーム
見下ろし型の2Dアクションで、主人公の羊を操作して5つのエリアの攻略と教祖としてカルト教団の運営・拡大を目指します。本作は建築パートとアクションパートが分かれているため、それぞれについて紹介します。
◆建築パート
迷える羊達を信者として生活させつつ、人数を増やすことを目指します。最初は拠点に何もないので、寝床やトイレ等の施設を建設することで信者達の生活の質を高めてあげます。ゲーム内では時間の経過と共に信者達が行動し、作業を手伝ってくれたり信仰を集めてくれます。
信者達には信仰度・満腹度・清潔度の3つのステータスが用意されています。この3つを維持しながら信者達を働かせて、教団をより大きいものにすることが目標です。
・信仰度・・・値が低いと離反者が出る。説教や儀式をすることで上昇する。
・満腹度・・・値が低いと信仰度が下がったり餓死につながる。ご飯を作ると上昇する。
・清潔度・・・死体や汚物が放置されていると下がり病気になりやすくなる。掃除すると上昇する。
説教では信者から巻き上げた信仰心を使ってアクションパートでのステータスを永続強化することができます。信者達の信仰度も上がるうえに、最大体力の強化や新しいアクションの獲得といった恩恵を受けることができます。
また、信仰が一定数溜まると新しい施設や機能をアンロックできるようになります。信者達が畑の世話や掃除を自ら行うようになったり、より効率的に資源を回収できるようになったりと利便性も上がっていきます。
プレイヤーはいつでもダンジョンに入ることができ、ダンジョンに入ることでアクションパートに遷移します。
◆アクションパート
アクションパートでは「聖戦」として、他の宗教に殴り込みをかけて壊滅を目指します。自動でランダム生成される5つのエリアのクリアを目指し、一度の冒険では1つのエリアに潜入します。1つのエリアを複数回クリアすることでそのエリアのボスと戦うことができるようになり、ボスを倒すと次のエリアに進めるようになります。
操作はローリング(回避)・近接攻撃・呪い・必殺技です。メインとなる近接攻撃は剣や斧での攻撃で、敵に攻撃を当てると呪力が溜まります。呪いは呪力を消費した攻撃で、敵をホーミングする弾を打ち出したり、狙ったポイントで爆発を起こしたりと遠距離・強力な攻撃が多いです。
必殺技は呪力を一瞬で回復する、主人公が巨大化・小人化する、仲間を召喚するなど様々な効果が発生します。使い切りのものや、一定数敵を倒すことで再利用できるものがありますが、どれも強力です。
道中は複数のマップから構成されており、各部屋では敵を全滅させることで次の部屋に進むことができます。途中からは道が分岐し、新しい信者の獲得や野菜・木・石等の資源を獲得することができる部屋を通じてボス戦に向かいます。
道中ではパッシブ効果を持つタロットカードを獲得することで様々な効果を受けることができます。1つ1つはそれほど強力ではないですが、1プレイで複数入手可能なため、終盤はかなり強化された状態となります。
ボスは体力が多く、攻撃も派手ですが撃破すると信者に加えることができます。攻撃パターンはそれほど多くないので、敵の動きをよく見ると何度か挑めばクリア可能でした。
難易度はイージー、ノーマル、ハード、エクストラの4段階から選択可能で、エンディングまでは14時間程度でした。やりこみ要素として難易度が上がったダンジョンの攻略が可能となったり、DLCが用意されています。
おすすめポイント
・手軽に遊べる爽快アクション
テンポの速いアクションが魅力的です。攻撃のモーションは繰り出し後の隙が短いうえにいつでもローリングでキャンセルできるため、柔軟に戦えます。その分敵の攻撃もやや激しめで、攻撃モーションが短いため、緊張感のある戦いを楽しむことができます。
ローグライクアクション形式の中では最低限のシステムで遊びやすい作品に纏まっています。1週10分前後という短い周期でクリア可能であり、クリア後は拠点拡張・戦闘面での強化が進むため、テンポがよく遊ぶことができます。死んでしまっても道中で得た資源の一部は獲得可能、ペナルティも少ないためモチベーションを維持しやすく、続けてプレイしてしまう魅力がありました。
・イカれたカルト集団の運営
プレゼントをあげたり、建物を建てるだけで大げさに喜ぶ信者達が可愛らしいです。どんな命令にも妄信的に従う信者達に次第に愛着が湧いてきます。また、可愛らしいデザインが魅力的なものの、実態としてはブラックユーモアに溢れた作品となっています。ウンチやゲロといったお下品な要素、信者の肉を別の信者に食べさせる、信者を生贄にして魂を昇華させるといったおぞましい要素が出現するギャップもまた魅力的です。自分達では何もできない信者達を老人ホームのように介護したり、ストレス解消と言わんばかりに酷い目に遭わせたりと自由度が高く楽しめました。
このゲームに向いている人・向いていない人
こんな人におすすめ
・街づくりシムやアクションが好きな人
・ブラックユーモアが好きな人
プレイ時間に応じて確実に施設が充実し、どんどんと快適・強力になる点が魅力的です。拠点を充実させたり、強化された構築でダンジョンクリアを目指すことが楽しい作品なので、街作りやアクションゲームが好きな人にはおすすめすることができます。
また、可愛らしくもグロテスクな世界観が特徴的です。信者を生贄にしたり、洗脳キノコを食べさせたり、多重結婚したりと好き勝手できるため、ブラックユーモアが好きな人にはおすすめすることができます。
一方で、以下の人にはおすすめできないです。
・アクションに特化した作品を求める人
アクションパートは1プレイ10分程度と短いです。こまめに拠点で儀式や清掃、調理する必要があり、建築パートも同じくらいの時間をとられます。また、アクション自体はスピード感があるものの、ゲーム性自体はそこまで目新しさがありません。どちらかというと街作りシムがメインの作品なので、アクション部分に特化した作品を求める人にはおすすめすることはできません。
ここに注意!
儀式を選んでからキャンセルするとフリーズする不具合に何度か引っ掛かりました。幸い頻繁に自動セーブが入るものの、こまめにセーブしておくことをおすすめします。
アクションパートではボスの巨体や手前に配置されているオブジェクトによって自キャラクターが見えづらくなる点がやや残念でした。
類似のゲーム
総括
ローグライク形式のアクション×カルト宗教の運営という変わった作品です。アクション要素はやや大味ではあるもののスピード感があり爽快感があります。メインとなるカルト宗教の運営はブラックユーモア満載で自由度も高く楽しめました。施設の充実や作業の自動化、不思議な世界観を楽しむ作品で、どちらかというと拠点作成のシムがメインになります。話題の通り面白い作品なので、気になった人はぜひ遊んでみてください。
コメント