こんにちは、ちゃぶ台です。
今回は Crown Trick というローグライク作品を紹介します。風来のシレンのようなターン制RPGで、殴り合いに特化したシンプルなゲームシステムです。ブリンクという瞬間移動、ブレイクというコンボを活かして敵を倒すことが楽しい作品なので、気になった人は是非覗いてみてください。
それでは早速紹介していきます!
概要
タイトル | Crown Trick |
対応機種 | Steam, Nintendo Switch, PS4 |
価格 | 2,050円(Steam), 2,127円(Switch), 2,090円(PS4) |
プレイ人数 | 1人 |
言語 | 日本語対応 |
ジャンル | ローグライク, RPG |
開発元 / 発売元 | NEXT Studios / Team17, NEXT Studios |
一言 | 全範囲攻撃が手放せない体になってしまいました |
ストーリー
主人公のエリーは謎の空間で目覚めます。
突如彼女に話しかけてきた王冠の話によると、崩壊寸前の世界を救うためにエリーは謎のナイトメア空間に召喚されたとのことです。
黒幕を破り世界の平和を取り戻すため、エリーは王冠の力を借りてナイトメアに潜む悪者たちを倒しに向かいます。
こんなゲーム
ターン制ローグライク RPG 作品で、5つのダンジョンのクリアを目指します。各ダンジョンは8つのフロアから構成され、出現するアイテムや敵の配置は毎回ランダムに生成されます。操作は移動・通常攻撃・スキル・ブリンク・アイテム(消費アイテム・ポーション)の利用です。
通常攻撃は装備中の武器で攻撃します。武器毎に攻撃範囲や特性が異なり、同じ武器でも異なる特性を持っていることもあります。武器によっては周囲8マスを攻撃するものや、前方4マスを攻撃するものがあるため、手持ちのアイテムと相談しながら選択します。
プレイヤーは同時に2つまで使い魔を持ち運ぶことができ、MPを消費することで計4つのスキルの利用が可能です。スキルは広範囲への攻撃が可能なものや敵を状態異常にするものが多く使いやすいです。スキル使用後は3-6ターン程度のクールタイムが発生するため、同じスキルを連続で繰り出すことはできません。
ブリンクはターンの消費なしで、4マス以内のマスにワープすることができます。使用回数が決まっていますが、障害物を飛び超えたり敵の攻撃の回避に使えるため重宝します。攻撃射程の長い武器を使用している場合には、敵から距離を取りつつ一方的に攻撃することもできます。
ブリンク以外の全ての行動後は敵のターンとなり、敵は移動・通常攻撃・スキルのいずれかを繰り出します。敵のスキルは事前にどのマスが攻撃範囲となるか分かるため、当たらないように移動して避けることもできます。敵のターンが終了すると再びプレイヤーのターンが始まります。
敵にはブレイク値というものが設定されており、攻撃を当てることで1減らすことができます。0まで減らすと、敵をブレイク状態(5ターン行動不能+与えるダメージ上昇)にすることができます。隣接している敵は2~3倍のブレイク値を減らすことができるため、敵との間合いの管理が非常に重要です。
ポーションは体力とMPを回復することができ、消費アイテムは敵を攻撃したり、状態異常を回復させるような効果を持ちます。どちらも入手タイミングが限られますが、特にポーションは2フロアで2本しか利用できないため、使うタイミングが重要です。
ダンジョンは通常フロアとボスフロアで交互に構成され、通常フロアは戦闘部屋、ミッション部屋、中ボス部屋、イベント部屋等から構成されます。戦闘は部屋毎に独立しており、戦闘終了まで部屋を出ることはできません。戦闘が終了するとMPとブリンクの回数は回復しますが、体力とポーションの数は補充されないため、各部屋ではスキルやブリンクを積極的に使ってダメージを受けないように立ち回ります。
中ボスやボスを倒したり、ミッションをクリアする事で魂器というパッシブアイテムを獲得することができます。特定の状態異常を無効化する、コインの獲得数を増やす、特定の属性攻撃の威力を上げるなど様々な効果を持ちます。最終的には15個以上の魂器を得る機会があるので、強化もりもりの無双を楽しむことができます。
通常フロア踏破後はボスフロアに挑みます。体力が多く、雑魚敵を召喚するボスも多いので、MPとブリンクの使いどころが非常に重要です。ボスは通常の殴り合い以外にもギミックを起動させて倒すようなものもあります。中ボス・ボスは一定ダメージを与えるとエリーのブリンク・MPが回復するため、ガンガン攻めることができます。
ボス攻略後は体力とポーションの回復し、ショップでの買い物します。ショップでは新しい武器・消費アイテム・魂器の購入や手持ちの武器の特性を変化させることが可能、新しいアイテムのアンロックが可能です。
ゲーム終了後は集めたクレジットを用いて主人公や使い魔の永続強化が可能です。1つ1つの強化は控えめですが、プレイを重ねることでどんどんと主人公が強くなっていきます。
ワンプレイは40分~70分程度でクリア可能です。エンディングまでは15時間程度で、クリア後はやりこみ要素としてより難易度の高いダンジョンやエンドレスモードに挑むことができます。
おすすめポイント
・攻撃に特化したゲームシステム
戦闘に特化したゲームシステムで、被ダメージを減らしながらどんどん相手のブレイクを狙うような立ち回りとなります。部屋毎に魔法に使うMP、ブリンクが回復するため、出し惜しみ無くどんどん攻め込むことができる点が気持ちいいです。ブレイク時は派手な演出とSEが入り、その後の5ターン一方的に攻撃できるので無敵感がクセになります。
勿論ボス戦では悩まされることも多いですが、風来のシレンのようにアイテムを使う機会はかなり少なく、スキル4種類+通常攻撃と行動が少ないため、深く悩まずにサクサクと進めることができます。引きが弱い場合や序盤は苦しめられることが多いですが、強化が整ってきた後半やレジェンダリークラスのアイテムを複数引けた際には無双できるため、ローグライクらしいゲームバランスであると感じました。レベルデザインやグラフィック、システム等、全体的なクオリティも高めで満足でした。
このゲームに向いている人・向いていない人
こんな人におすすめ
・不思議のダンジョンシリーズが好きな人
ゲーム性は異なりますが、風来のシレンシリーズに通ずる雰囲気の作品です。苦戦時は一手一手に悩まされたり、出現する武器や魂器に一喜一憂したり、時にはレアアイテムが大量に集まって無双できたりとローグライクらしいゲームバランスです。クオリティも高いため、不思議のダンジョンのようなターン制ローグライクRPGが好きな人にはおすすめすることができると思います。
一方で、以下の人にはおすすめできないです。
・コストパフォーマンスを求める人
・様々なプレイスタイルで攻略したい人
やり込み用のダンジョンも用意されているものの全体的にボリュームは控えめです。定価はかなり高めなので、コストパフォーマンス重視の人にはおすすめできないと思います。また、強化や合成要素、ピーキーな武器等はありません。慣れてくると毎回同じような立ち回りとなりがちなため、様々なプレイスタイルで攻略に挑みたい人にはやや物足りないかもしれません。
ここに注意!
プレイするうえで影響はありませんが、日本語訳がやや雑な印象を受けました。
武器や魂器はレアリティ間の強さに格差があります。勿論ある程度引きが弱くてもクリアは可能ですが、強い武器を引けるかどうかでかなり難易度に差が出る点が個人的に少し気になりました。
類似のゲーム
Tangledeep・・・同じく風来のシレンライクの作品ですが、より複雑なシステムの作品です。
総括
風来のシレンのようなターン制のローグライクRPGです。ターン消費なしのブリンク(瞬間移動)で敵を連続で攻撃して、ブレイク状態となった敵をガンガン攻めるシステムが爽快でした。風来のシレン程様々なプレイスタイルを楽しむことができるという訳ではないですが、全体的なクオリティが高くローグライクらしいゲームバランスに纏まっていたため、気になった人は是非遊んでみてください!
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