こんにちは、ちゃぶ台です。
今回は Cris Tales というRPGの紹介します。日本のRPGをリスペクトしたノルウェー発の作品で、透き通るようなグラフィックと時間を操るゲームシステムが特徴的な作品です。グラフィックは今風ですが中身は一昔前のRPGそのままでどこか懐かしさを感じさせてくれる作品なので、気になった人は是非ご確認ください!
それでは早速紹介していきます!
概要
タイトル | Cris Tales |
対応機種 | Steam, PS4(5), Nintendo Switch |
価格 | 3,980円(Steam, PS, Switch) |
プレイ人数 | 1人 |
言語 | 日本語対応 |
ジャンル | RPG |
開発元 / 発売元 | Dreams Uncorporated, SYCK / Modus Games |
一言 | 100%のユーザーがマティアスの移動速度の遅さに苛ついた説。 |
ストーリー
目覚めたばかりの時使いCrisbellや魅力あふれる仲間たちと共に、恐ろしい未来の迫るファンタジー世界を旅しましょう。強大な力を誇る時の女帝とその軍勢は、Crystallisと4つの王国を引き裂こうとしています…
時の女帝の野望を阻み、世界の未来を描き直すため、あなたは困難な冒険に旅立ちます。
(Steam Store より抜粋)
こんなゲーム
主人公のクリスベルを操り、世界を支配しようとする時の女帝の野望を挫くことが目標です。探索パートと戦闘パートから構成され、探索パートではNPCと会話してクエストをこなしたり、シナリオ上必要となる情報の収集や仕掛けの解除を目指します。クリスベルは時間を操る事ができ、三分割された画面の左側に過去が、画面の中央に現在が、画面の右側に未来が表示されます。
クリスベル自身は過去や未来を行き来することはできませんが、仲間であるカエルのマティアスだけは時間を移動する事ができます。過去に戻って植物の種を植えて現在に収穫したり、未来にのみ置かれた宝箱を開けてアイテムを持ち帰ったりと様々な事に活用できます。
探索パートは特定のポイントを調べたり、アイテムを押すだけとシンプルです。ダンジョン内ではレバーを引いたり、時間を操って崩れた道を壊れる前に戻すといった要素で道を切り拓くこともあります。ダンジョン内ではランダムエンカウントで戦闘パートに移ります。
戦闘はターン形式で、画面中央上部のタイムラインの順番に沿って行動を行います。プレイヤーはキャラクター毎に通常攻撃・魔法・シンクロ攻撃・アイテム・防御・逃げるから行動を選択します。
コマンドの選択だけではなく、通常攻撃や魔法が敵に当たるタイミング、敵の攻撃がパーティーメンバーに当たるタイミングでボタンを押すことで、より強力な効果を得たり相手からのダメージを軽減する事ができます。
また、戦闘でもクリスベルの能力で敵を過去や未来に送る事が可能です。過去の状態の敵に毒の攻撃を仕込んでおくことで、より大きなダメージを与えたり、敵を過去に戻すことで弱体化させたりと凝った戦術を使うことができます。
敵を倒して得たお金を用いて装備や回復アイテムの購入、武器の強化が可能です。セーブポイントでは消費アイテムのテントを使うことでHPやMPを回復する事ができます。テントを切らしていると回復する事ができず、進むことも戻ることもできず痛い目を見るので要注意です。
クリアまでは20時間程度と、ボリュームは値段相応でした。一部エンディングが分岐したり、サブクエストが用意されていたりとやり込み要素もありました。
おすすめポイント
・JRPG をとことん意識した作品
探索・戦闘パート共に昔ながらのJRPGを想起させるシンプルなシステムです。操作感や強化要素、BGMは馴染みやすく、ストーリーも王道の展開が続きます。時間を操るという特徴的なシステムもありますが、良くも悪くもJRPGのテイストを崩さない程度に控えめなので、遊びやすい作品に仕上がっていると感じました。
街を行く全てのNPCのキャラクターの過去、未来の姿を1画面で確認できるという点は斬新で、そのキャラクターを取り巻く環境や成長に思いを馳せる事も楽しいと感じました。
・グラフィックが秀逸
オープニングムービーやゲーム内で流れるアニメーションは非常に滑らかで目を見張るものがあります。ゲーム内のデザインについてもステンドグラスのような透明感を持つビジュアルが魅力的で冒険に惹き込まれました。特徴的な画風ではありますがシリアスなシーン・神秘的なシーンともマッチしており、ストーリーを大いに盛り上げてくれました。
このゲームに向いている人・向いていない人
こんな人におすすめ
・綺麗なグラフィックに惹かれた人
・RPGが好きな人
特徴的で綺麗なグラフィックが魅力的な作品です。どのシーンを切り取っても絵になる作品なので、綺麗なグラフィックが好きな人にはお勧めすることが出来ると思います。また、根底のストーリーやゲームシステムはJRPGに通ずるものがあります。ボリュームも多めでやりこみ要素も豊富な為、RPGが好きな人にはお勧めする事が出来ると思います。
一方で、以下の人にはおすすめできないです。
・時間操作のシステムを楽しみたい人
折角の時間操作システムですが、探索面ではオブジェクトを壊す or 元に戻すのみとややワンパターンでした。一方で、戦闘面ではクリスベルのターンを消費するうえ、使い道を模索する必要があり使いづらいとイマイチ活かしきれていないように感じました。せっかくの要素が若干扱い辛い印象のため、時間操作システムに期待している人にはお勧めできないと思います。
ここに注意!
プレイに支障はないですが、日本語訳が怪しいところがあります。キャラクターの口調や語尾が安定しない部分、UIや敵の出現時など演出回りで安っぽい部分があり、残念でした。
戦闘ではキャラクターの位置が毎ターンスイッチし、行動ももっさりしているため、若干ゲームテンポが悪い点が気になりました。また、次に何をすべきか・キーとなる人物がどこにいるのか分からなくなることがある点がやや残念でした。
類似のゲーム
スーパーマリオRPG・・・フィールドはアクション要素があるため若干異なるものの、戦闘システムは似ている。
Bug Fables ・・・ペーパーマリオRPGオマージュの作品でクオリティが高い作品。戦闘システムは本作に似ている。紹介はこちら。
総括
クロノトリガーやファイナルファンタジー等、日本のRPGに影響を受けた作品です。ゲームバランスや翻訳、UI 周りはややいまいちでしたが、透き通るようなグラフィックと二転三転しつつも王道な骨太ストーリーが特徴です。グラフィックに惹かれた方、RPGが好きな人にはお勧めできる作品なので、気になった人は是非遊んでみてください!
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