記事内に広告を含む場合があります。

Chicory: A Colorful Tale 世界を色で染め上げろ!【レビュー】

ゲームレビュー
ゲームレビュー

こんにちは、ちゃぶ台です。

今回は Chicory: A Colorful Tale というアドベンチャーを紹介します。魔法の筆を使って世界中から失われてしまった色を取り戻すというお話です。プレイヤーと筆を同時に操り、色を塗る特徴的なゲームシステムと、可愛らしいデザインが魅力的な傑作なので、気になった人は是非覗いてみてください。

それでは早速紹介していきます!

概要

タイトルChicory: A Colorful Tale(チコリー 色とりどりの物語)
対応機種Steam, PS4/PS5(2023年発売予定)
価格2,300円(Steam)
プレイ人数1~2人(マルチプレイ対応)
言語日本語対応
ジャンル2Dアクション, パズルゲーム
開発元 / 発売元Wishes Ultd., Greg Lobanov, Alexis Dean-Jones, Lena Raine, Madeline Berger, A Shell in the Pit / Finji
一言好きな食べ物(みかん)が被らなくて良かったです。

ストーリー

世界に彩りを与えることができる“魔法の筆”の持ち主“Chicory”は、才能に溢れ、誰からも愛されていた。世界のすべての色が突然消え失せ、それと共に彼女が消えてしまうまでは! 彼女のためにブラシを取り、色を塗り続けられるのは、彼女のナンバーワンのファンである君だけだ。(PS Storeより抜粋)

色が失われる前のワンシーン。Chicoryの才能が凄すぎる・・・

こんなゲーム

チコリーの家の掃除係である主人公を操作して、世界から失われてしまった色を取り戻すために冒険します。操作は移動・筆を動かす・色を塗る・色を消すですが、ストーリーが進むとジャンプ等の新しいアクションを獲得することが出来ます。

プレイヤーはカーソルを動かして筆を動かすことが出来ます。筆の操作はキャラクターの操作とは独立しており、背景や主人公を含めた全ての場所に色を塗ることができます。筆は太さや色をいつでも変えることができ、キャラクターの操作中や会話中にも周りに色を塗ったり、消したりすることが出来ます。

色や筆のサイズを変えて自由に描くことができます。
ブキミなのはあなたの顔色だよ。

マップは広大で、ストーリーに合わせて様々な目的地に向かいます。時にはダンジョンや洞窟に挑むこともあり、簡単なパズルやアクションに挑むことがあります。どちらも全て塗り絵が起点となっている点が特徴的で、色を塗ったり、塗られた色を消すことでギミックが稼働します。

端末にマップや塗った色が記録されます。カメラで写真を記録することもできます。
色を塗ると成長するキノコと爆発するシャボンを使って先に進むシーン。

基本的には周囲の数マップで謎は完結し、後述のヒント機能も用意されているので、長時間悩まされることはほとんどありませんでした。アクション要素もタイミングよく移動する・色を塗るレベルなので難易度は易しいです。

岩を運ぶ虫に乗って森を冒険するシーン。
色を塗ることで隠れたヒントが浮き出ることも。

一部戦闘シーンも用意されており、この世界の闇が吹き出す原因と戦います。戦闘では敵の攻撃を避けつつ筆で色を塗って攻撃します。敵の攻撃は控えめですが、主人公と筆を同時に操作する必要があるため、難易度はやや高めです。何度か攻撃を受けるとミスとなりますが、ミスをしても直前から再開されるため、アクションゲームが苦手な人も安心のゲームシステムでした。

戦闘シーンはホラーっぽい演出があります。(怖くは無いです。)

マップは広大で迷ってしまいがちですが、各所にある公衆電話で両親に電話することで次にどこに進むべきかを教えてもらうことができます。最初は母親が大まかなヒントをくれて、それ以上詳しく知りたいのであれば父親から詳細なヒントをもらうことができます。

何でも知っている過保護な両親です。

エンディング迄は7時間程度、クリア後もアフタークエストや郵便配達クエスト、マップ上に大量に配置された宝箱の回収が用意されており、やりこみ要素は豊富です。

宝箱には洋服が入っていて着せ替えできます。

おすすめポイント

・色を塗ることが楽しくなるシステム

この世界で色を塗ることができるのは魔法の筆を持つ主人公だけです。主人公の噂は瞬く間に広がり、行く先々で声をかけられたり、デザインや塗り絵の依頼を受けます。どんなに適当な仕事でも感謝されたり褒められるため、絵を描いていて気持ちが良いです。

依頼された猫を描きました。実際に描いてみると難しいです。

また、壁に塗った色の中を泳いで進むようなアクションや、塗ったインクが暗闇の中で光ることを使ったギミック等、色を使ったアクション・パズルが目白押しで遊んでいて楽しいです。可愛らしいデザインやレスポンスの良い操作性、独特なゲームシステムはいずれもクオリティが高く大満足でした。アクション自体の難易度も控えめなため、色を塗りながら冒険することにフォーカスすることができました。

足場を動かして一筆書きを作るギミック

ストーリーは王道展開です。一部その後の展開が読めてしまう部分もありましたが、次第に成長していく主人公と、主人公を励ましてくれるチコリーの姿に胸を打たれました。どうぶつの森のような柔らかな物腰の世界観と、丁寧な日本語訳やアニメーションで物語に没頭することができました。

・2P 協力プレイに対応

本作は2人の協力プレイに対応しており、Steam版であればRemote Play Togetherにも対応しています。1人は主人公と筆を操り、もう1人は別の筆を操ることができます。2人目は1人目の補助という形になるため、ゲーム性が大きく変わるということはありません。どちらかというとパズルのアイデア出しやお絵描きの補佐がメインとなるため、物足りなさを感じる人もいると思います。

協力プレイでは1人1本の筆を操作します。

このゲームに向いている人・向いていない人

こんな人におすすめ

・独特なゲーム性を求める人
・絵を描くことが好きな人

主人公と筆を同時に操作する操作性や、どこでもいつでもお絵描きできるシステム、色を塗るとギミックが動き出す点が特徴的です。斬新なゲームシステムながらも全体を通してクオリティが高く、おすすめできる作品なので、独特なゲーム性を求める人にはおすすめすることができると思います。

また、絵を描くこと・色を塗ることが操作の基本となります。これらの要素が好きな人にもおすすめすることができると思います。

一方で、以下の人にはおすすめできないです

・絵を描いたり色を塗ることを面倒だと感じる人
高難易度のアクションやパズルを求める人

時々住人達の依頼で似顔絵やイラストを描くシーンが入ります。絵のセンスは不要ですが、全てのアクション・パズルが色を塗ることを起点としているため、色を塗ることが面倒だと感じる人にはおすすめすることができないと思います。

また、アクション・パズルの双方で難易度は控えめです。パズルも基本的に1~2画面で完結するものが殆どなので、本格的なアクションゲームを楽しみたい人にはおすすめすることはできないと思います。

ここに注意!

記載の通り、2人協力プレイでも1人はキャラクターと筆の操作で、もう1人はもう1本の筆を操作します。2人目は補佐的な扱いとなるためご注意ください。

類似のゲーム

Carto 小さな開拓者の大航海!【レビュー】
地図を回転・移動させて地形を組み替えるパズルゲーム。ゲーム性は全く異なりますが、可愛らしいデザインが魅力的です。
A Short Hike 都会に疲れたらハイキングに行こう!【レビュー】
ハイキングに向かう3Dアクション。簡単操作で動物の森のようなスローライフを楽しむことができる短編作品です。
TOEM カメラ片手に世界一周【レビュー】
カメラを片手に色々な所で写真を撮る作品。ゲーム性は異なりますが、柔らかい雰囲気は似ています。

総括

世界から失われてしまった色を取り戻すために魔法の筆を片手に冒険します。色を塗ることで道が拓けたり、ギミックが解けたり、敵を倒したりする点が特徴的です。独特なゲームシステムながらデザイン・操作性・ストーリーの全てのクオリティが高く、綺麗に纏まっている作品でした。難易度は易しいのでコアなゲーマーには物足りないかもしれないですが、とても面白い作品なので、気になった人は是非遊んでみてください!

コメント

タイトルとURLをコピーしました