こんにちは、ちゃぶ台です。
今回は Carrion という2Dアクションを紹介します。人ならざる異形の存在を操り、人間に管理された謎の研究施設から脱出するというリバースホラー作品です。触手で人間をバラバラにして吸収するというおぞましいコンセプトと精巧に表現されたドット絵が特徴の作品です。
怖さはありませんが、見ての通り血みどろどろどろのパニックホラー作品なので、血がダメな人、17歳未満の人は大きくなってから戻ってきましょう。
それでは早速紹介していきます。

概要
タイトル | Carrion |
対応機種 | Steam, Nintendo Switch, PS4 |
価格 | 2,050円(Steam, Switch) 2,090円 |
プレイ人数 | 1人 |
言語 | 日本語対応 |
ジャンル | 2D アクション・ホラーゲーム |
開発元 / 発売元 | Phobia Game Studio / Devolver Digital |
一言 | “SAN値ピンチ!” と見せかけて一番怖いのは人間説。 |
ストーリー
『CARRION』は、何から生まれたのかさえ明かされていない不安定な生物となってプレイするホラーゲームだ。あなたを閉じ込めていた人間たちに恐怖と混乱を広げるため、ひっそりと忍び寄って喰らい尽くすのだ。この檻を破壊するために成長と進化を遂げ、罰を下す道すがら、より凶悪な能力を手に入れろ。
こんなゲーム
サイドビュー形式の2Dアクションです。プレイヤーは巨大な研究所で生まれた名もなき生物となり、人間達の支配下から脱出することを目的とします。自分の正体も生まれた目的もわからないまま、施設を壊し、人間を喰らい、成長を遂げながら脱出のために進んでいきます。

操作は移動・触手を動かす、スキルの発動程度ですが、ゲームの進行と共に新しいスキルが増えて行動範囲が広くなります。触手を器用に使いながら水中を泳ぎ、段差をするりと登り、スイッチで扉を開けてどんどんと先に進んでいきましょう。一見すると戦闘に特化したアクションゲームに見えますが、戦闘要素よりも能力を使ったパズル要素の方が多く占めている印象でした。

人間を見かけたら本能のままに蹂躙し、喰らいましょう。彼らの体が謎の生物の血肉となり、傷ついた体を癒すことができます。武器を持たない彼らを一方的に征服する部分は本作屈指のお楽しみポイントです。
中盤以降は人間達は銃や電磁シールドで武装しています。人間達の攻撃は激しく、正面から襲い掛かるとすぐにハチの巣にされてしまうので、静かに這いより背後から不意打ちで倒しましょう。この手のパニックホラー系の映画で天井を這いずり回るのは、重火器が強すぎるからなんですね・・・

パズルシーンでは人間を操ったり能力を使ってパズルを解き、施錠されたドアを開錠します。施設内には他の生物のDNAが入ったカプセルが保存されており、これを取り込むことで、新しい能力を取得することができます。光を屈折させてステルス状態となる、ダッシュで頑丈な檻を壊せるようになる等、環境に適応して脱出のために突き進みましょう。



ただし、入手したスキルはいつでも使えるわけではなく、図体の大きさで使えるスキルが変わります。体が大きい時に特定のスキルを使う場合には、謎の培養液で体の一部を切り離す必要があるたんめ、近くに切り離しポイントがないかを探してみましょう。体を切り離していると最大体力が減ってしまうため、戦闘でも緊張感があります。
ステージ内には巣穴として活用できる拠点があります。拠点上でバイオマスを広げることで体力の回復・セーブができます。死んでしまった場合はここから再開となるため、見かけたら入っておきましょう。

エンディングまでは3~4時間とやや短めでした。一部収集要素はありますが、やりこみ要素などは殆どありません。ボリュームとしてはかなり少ないように感じました。
おすすめポイント
・パニックホラー映画のような世界観
触手で人間を頭上から天井に引きずり込んで、餌にするなど、ホラー映画のようなアクションを怪物視点で体験できます。ドット絵の精巧さが本作の良さを引き立てるポイントで、触手の気色悪い動きや床を這った後の赤い液体の散らばり、研究施設の機器等が細部まで描かれていて、施設内を探索しているだけで楽しめます。人間達の悲鳴も迫真で、逃げ惑う無力な人間達を一方的に蹂躙する部分はたまりません(笑)
最初は力に酔いしれて好き勝手に暴力を楽しむのですが、ゲームが進むにつれて人間が武装し、一筋縄ではいかないようになります。後半は生き残りをかけて、真剣に・狡猾に人間を狩るようになり、人類と真っ向勝負する部分もなんとなく映画のようで楽しめました。

基本的にストーリーやバックボーンの解説等は殆どありませんが、時折、過去の研究施設での出来事を追体験することができます。詳しい描写が入るわけではありませんが、謎の生物のルーツに迫る事件を目撃することができます。

後半は科学の力の凄さに圧倒されます。研究施設は巨大でよくわからない機械や部屋が多数あるので、使い道や研究目的等、人間側の野望に思いを馳せることも楽しいです。

最後はややあっけなくエンディングを迎えて少し肩透かしを食らうのですが、その後の展開も想像の余地が残るような感じで物語が締めくくられます。是非結末は皆さんの自身の目でご確認ください。
このゲームに向いている人・向いていない人
こんな人におすすめ
・ストレスを解消したい人
・パニックホラーが好きな人
ホラーゲームとしては珍しく、怪物側の視点となり人類を侵略する作品です。逃げ惑う人々の悲鳴をBGMに侵略・進化を続ける万能感や背徳感がたまりません。日頃の鬱憤を晴らすのに向いてる作品なので、ストレス解消を目的としている人、パニックホラーが好きな人は是非遊んでみてください。
一方で、以下の人にはおすすめできないです。
・コストパフォーマンスを求める人
・無双系のアクションを楽しみにしている人
ボリュームはかなり少なめです。値段も安くはないので、コストパフォーマンスを求めている人には向いていないと思います。また、序盤は人間を蹂躙していくこととなりますが、中盤以降は人間たちの反撃が手痛く、隠れながら攻撃のタイミングを計る立ち回りになりがちです。パズル要素が占める割合も多く、無双系の作品のように人々を簡単に殺害しまくるゲームではないので、無双系の作品をイメージしている人にはおすすめできないと思います。
ここに注意!
研究施設は広大ですが、マップ機能が無いため、迷子になりがちです。訪れていない部屋や怪しげなギミックのある場所は覚えておくことをおすすめします。
プレイヤー側は打たれ弱く、やみくもに突っ込むと銃でハチの巣にされることも多いので、慎重な立ち回りを強いられます。決して、一方的に人間を殺戮できるわけではないのでご注意ください。
パズル・戦闘については変化があまりなく、単調な印象を受けました。
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総括
サイドビュー形式の2Dアクションで、得体の知れない謎の生物を操りながら人間を蹂躙して謎の施設を脱出します。マップ機能がなく迷いやすい点、パズルや戦闘がやや単調な点、ボリュームが少ない点が少し気になりましたが、とにかくビジュアルが素晴らしく人を喰らった時の征服感や能力が増えた時のワクワク感がたまらない作品でした。世界観や演出が素晴らしいので、パニックホラーが好きな人は是非遊んでみてください!
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