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Call of the Sea 緑の楽園の謎に挑め【レビュー】

ゲームレビュー
ゲームレビュー

こんにちは、ちゃぶ台です。

今回は Call of the Sea というパズルゲームを紹介します。行方不明となってしまった夫を探して不思議な島に冒険にでるという物語です。幻想的な南の島を表現した繊細なグラフィックと冒涜的な要素が含まれるストーリー、挑みがいのある謎が魅力的な作品なので、気になった人は是非覗いてみてください。

それでは早速紹介していきます!

概要

タイトルCall of the Sea
対応機種Steam, PS4, PS5
価格2,050円(Steam) 3,190円(PS)
プレイ人数1人
言語日本語
ジャンルパズルゲーム
開発元 / 発売元Out of the Blue Games / Raw Fury
一言CoC感覚で楽しむことができますね。ノラはSAN値高め。

ストーリー

1934年、南太平洋のはるか彼方。はるばる海を渡って、行方不明の夫ハリーと彼が率いる調査隊を探しにやって来た主人公、ノラ。

ハリーはノラの一族に代々受け継がれる奇病の解決策を求めてこの島を冒険していた。最初こそハリーから家で待つノラ宛に定期的に手紙が届いていたものの、ある時を境に便りが途絶えてしまったのである。

ノラが船旅を経て辿り着いたのは、緑が生い茂る楽園のような島だった。
人々から忘れ去られた名前のないその島には、失われた文明の名残がそこかしこに点在していた。

島に隠された秘密と、真実を追い求めるノラを待ち受けるものとは?(PSストアより一部抜粋)

こんなゲーム

FPS形式のパズルゲームで、主人公のノラを操り行方不明になった夫を探して無人島を冒険します。ストーリーは全てノラの主観で進められ、何かを見つけたり謎を解くとフルボイスの独り言で描写されます。操作は移動・ダッシュ・調べる・メモを開くです。マウスカーソルが変化したところを調べることでアイテムを獲得したり、情報を得ることができます。得た情報は自動でノートに記録され、ストーリーの整理や謎解きに利用することができます。

調べることが出来る場所はカーソルが虫眼鏡となります。
ハリー率いる探索隊が残したメモやアイテムが多数残されています。
調べたヒントや情報は自動的に手記に残されます。

ストーリーは6つのチャプターで区切られており、チャプター毎に探索エリアが変化します。パズルは島に配置されたヒントを元に正しい順番でボタンを押す・複数のアイコンやボタンのON/OFFを正しい並びに合わせる等の問題が多めです。 アクション要素は皆無で、時間制限等もないためのんびりと楽しむことができます。

マークを順番に並べることでギミックを起動できる仕掛け。

謎の機械や仕掛けを動かすために島中を探索してヒントをかき集めます。

ストーリーはマルチエンディングでクリアまでは5-7時間程度、イベント全回収までは9時間程度です。収集アイテムを取りこぼした際には後から確認することができ、チャプター毎にリトライできるため、回収は比較的容易でした。

おすすめポイント

・冒涜的なストーリーと魅力的なビジュアル

世界観はクトゥルフ神話に近しい内容ですが、直接的な関連性は無く、ホラー要素も少なめな印象です。夫が残した手紙や先発の探検隊達の写真、島の仕掛けに触れる事で島やハリーに起きたことの謎が少しずつ解き明かされていきます。冒涜的な展開や予想外の展開が織りなす不思議なストーリーに惹きこまれてしまい一気にプレイしてしまいました。

ストーリーは感情豊かなノラの主観によって進みます。時に困惑したり冒涜的な現象に遭遇しますが、どんな困難にも挫けずハリーを探して冒険を続ける勇ましいノラの雄姿に勇気づけられます。英語ですが声優さんの迫真の演技は良好で、こまめにメモを記録したりプレイヤーと同じような感想を一人ごちるノラに愛着が湧きました。

(不気味な島に冒険しに来た割に滅茶苦茶手荷物が少ないノラ

また、Unreal Engine 4でデザインされた繊細かつ雄大な自然が魅力的な作品です。最初はまさに天国と言っても差し支えのない綺麗な光景に目を惹かれますが、ストーリーが進むにつれて現実離れした風景や島の異質さが徐々に露わになります。美しくも不気味な風景・文明がチャプター毎に違った一面で鮮明に描かれるため冒険が楽しめました。

1900年代のものとは思えない技術も出現します。
原住民たちの居住区の跡地。手形が怖い…

このゲームに向いている人・向いていない人

こんな人におすすめ

・高難易度の謎に挑みたい人
神秘的/冒涜的なストーリーが好きな人

問題の数は各チャプターで3〜5個程度とかなり少なめです。その分一つ一つの謎がやや難しめ設定されており、解きごたえがあるため高難易度の謎解きが好きな人はおすすめすることができると思います。

また、大自然の壮大さ・オカルト成分の異質さを表現したビジュアル、クトゥルフ神話をベースとした奇妙な物語が魅力的な作品です。神秘的・冒涜的なストーリーが好きな人にもおすすめすることができると思います。

一方で、以下の人にはおすすめできないです

・テンポよく謎解きに挑みたい人
コストパフォーマンス重視の人

パズルを解くには島を歩き回って隅々まで探索を進める必要があり、ストーリーもしっかりと読み込まないと急な展開に置いていかれたり、躓いてしまう可能性があります。テンポもさほど良く無いため、サクサクと謎を解き進めたい人にはあまりおすすめできないと思います。

また、謎は難易度が高めで良質ではあるものの、問題数は少なめでボリュームも控えめです。やりこみ要素も少なめのため、コスパ重視の人にもおすすめすることはできないと思います。

ここに注意!

カーソルが小さくてアクションできる場所に気づき辛いうえに、ヒントが分かり辛い所に配置されていることが多いです。ヒントを見落としがちな点、移動が遅くテンポも悪い点が個人的に少し残念でした。

類似のゲーム

Call of Cthulhu・・・クトゥルフ神話をモチーフとしたアクション要素のあるノベルゲーム。現在攻略中。

総括

FPS 形式のパズルゲームで、南太平洋の無人島を舞台に失踪した夫の行方を捜して冒険します。パズルとストーリー重視で、時に綺麗な、時に不気味な無人島を冒険しつつ集めたヒントで謎を解くシステムでした。難易度高めの良質な謎と見惚れてしまうような南国の島のビジュアル、冒涜的なストーリーが魅力的な作品なので、気になった人は是非遊んでみてください!

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