こんにちは、ちゃぶ台です。
今回は Call of Cthulhu というホラーアドベンチャーを紹介します。クトゥルフ神話をモチーフにしたストーリーで、宇宙的恐怖の狂気に触れながら死亡事件の真相を突き止めます。クトゥルフ神話の世界観を徹底的に掘り下げたストーリーが魅力的な作品なので、気になった人は是非覗いてみてください。
それでは早速紹介していきます。
#クトゥルフについては以降、CoCと記載します。
概要
タイトル | Call of Cthulhu |
対応機種 | Steam, PS4 |
価格 | 2,480円(Steam), 2,581円(PS) |
プレイ人数 | 1人 |
言語 | 日本語対応 |
ジャンル | ホラー, ノベルゲーム |
開発元 / 発売元 | Cyanide Studio / Focus Entertainment |
一言 | いつもワイワイプレイしてるけどCoCってホラーだったんだなぁと思いました。 |
ストーリー
1924年、禁酒法時代のアメリカ。私立探偵エドワード・ピアースは孤島、ダークウォーター島で起きたホーキンス一家の死亡事件の調査を依頼され、島へと派遣される。
ほどなくしてピアースはこれが、依頼主の言う通りただ悲劇的なだけの事件ではないと知る。調査を進めるほどに、島内の陰謀、謎めいた宗教の狂信者たち、そして宇宙的恐怖が渦巻く狂気の世界へと引き込まれていく。(PS Storeより抜粋)
こんなゲーム
FPS視点のホラーゲームアドベンチャーです。探偵のエドワードを操り、ダークウォーター島で起きた死亡事件の真相を突き止めます。全部で14のチャプターが用意されており、基本操作は移動・走る・調べる・アイテムを使うです。
ダークウォーター島では呪われた画家が火事を起こして自らと家族を犠牲にしたという事件の真相を明かすこととなります。島の住人と話したり、特定の場所を調べることで新しい情報やアイテムを獲得し、少しずつストーリーが進んでいきます。
プレイヤーはストーリーの進行と共にレベルがあがり、筋力や目星、オカルト等、CoCでお馴染みのステータスに能力値を割り当てることが出来ます。調査やアクション時に能力値が一定値以上の場合は、特殊なアクションを取れる場合があります。
島の住人達との会話は、選択肢によってその後の展開や会話内容が変化します。持っているアイテムや知識、ステータスによっては新しい選択肢が解放されることもあるため、「ここでもう一方の選択肢を選ぶとどうなるのだろう」ともう一周遊びたくなるようなシステムです。
集めたアイテムはメニューからいつでも確認することができます。攻略に関与しない、世界観の掘り下げの為のアイテムが多数ですが、時には謎を解くためのヒントが散りばめられているものもあります。アイテム数・文章量は共に多く、CoCでよく見る単語も出てくるため、遊んでいるだけで楽しめます。
エドワードは推理能力に長けており、事件現場から当時の状況を再現してトレースすることができます。犯人の行動原理や起きた内容を探り出すことができ、調査の役に立てることができます。シナリオは長いのですが、少しずつ事実が明るみになっていく部分は楽しめました。
途中からはこの世界の理から外れた異形から逃げるシーンや隠れるシーン、戦闘シーンも用意されています。プレイヤーの操作によってはミスとなってしまいますが、ミスしても直前から再開可能です。
ストーリーはマルチエンディング制で、1周は10時間前後でクリア可能です。一部のエンディングはクリア直前のセーブデータから回収可能ですが、トロフィーコンプリートには複数回の攻略が必要だと思います。
おすすめポイント
・クトゥルフ神話の世界観を最大限に引き出した作品。
ラヴクラフトの小説をがっつりリスペクトしており、インスマスを彷彿とさせるダークウォーター島の鬱蒼とした雰囲気や、人類の理解を超えた古の神々が綺麗なグラフィックで描かれています。ストーリーに関与する重要なアイテムはデザインがどれも魅力的でインパクトがあります。
主人公のエドワードは退役した軍人で現在は探偵です。戦争のトラウマによりPTSDに苦しめられており、クスリと酒に溺れた生活を過ごしていますが、冒険で更に沢山の恐怖の植え付けられ、徐々に狂気に染まっていきます。正気と狂気の狭間で幻覚を見たり、狂信者に追われたり、異形との戦闘があったりとCoCあるあるのシーンを体験することとなります。基本的には一人称視点で1人で探検・体験するシーンが多く、臨場感のあるBGMとSEにも相まってかなり怖かったです。プレイヤー諸共SAN値を大きく削られる作品でした。
このゲームに向いている人・向いていない人
こんな人におすすめ
・CoCの世界観が好きな人
・ホラーゲームが好きな人
アクションやパズルはおまけ程度でどちらかというとシナリオ・雰囲気ゲーです。CoC世界観の掘り下げを行うアイテムが大量に配置されているため、CoCの世界観が好きな人にはおすすめすることができると思います。
また、CoCならではの狂気めいたシナリオや綺麗なグラフィック、臨場感のあるBGM/SEが相まって、一部チャプターは滅茶苦茶怖いです。ホラーゲームが好きな人にもおすすめすることができると思います。
一方で、以下の人にはおすすめできないです。
・自由度の高いゲーム性を求める人
・コストパフォーマンス重視の人
クローズドシナリオに該当するため、基本的に自由度は低めです。大量の銃火器を使って異形を返り討ちにしたり、踵を返して帰宅したりとなんでもできる訳ではないのでご注意ください。また、あくまでも探索とシナリオがメインなので、パズルゲームやアクションゲームを求める人にもおすすめすることはできません。
マルチエンディング制のシナリオゲーですが、シナリオの分岐は少なめでリプレイ性は薄めです。ボリュームはほどほどなのですが、価格が割高の為、セール中の購入をおすすめします。
ここに注意!
クトゥルフ神話やTRPGに馴染みがない人には物足りない・よくわからないと思います。あくまでもCoCの世界観が好きな人がプレイする事をおすすめします。
また、ステータス振りがあまり機能していない点、自由度がそれほど高くない点、ややシナリオのテンポが悪い点が個人的に物足りませんでした。
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総括
CoCをモチーフにした一人称視点のホラーアドベンチャーです。コズミックホラーの狂気に満ちた世界で、主人公が殺人事件の真相を明かすために冒険します。アクション/パズル要素部分はおまけだったのであまり楽しむことはできませんでしたが、CoCの世界をとことん再現したストーリーや演出が魅力的な作品でした。CoCの世界観が好きな人は是非遊んでみてください!
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