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Bloodstained: Curse of the Moon 紅き月の元、悪魔退治【レビュー】

ゲームレビュー
ゲームレビュー

こんにちは、ちゃぶ台です。

今回は Bloodstained: Curse of the Moon という 2D アクションを紹介します。本作は、超大作の Bloodstained Ritual of the Night のスピンオフの作品です。悪魔城シリーズを手掛けたIGA氏(五十嵐 孝司さん)が手掛けた作品であり、悪魔城シリーズの雰囲気を継承した作品です。本家シリーズを彷彿とさせるグラフィック・BGM・システムと本作固有の仲間システムがユニークな作品なので、気になった人は是非遊んでみてください。

公式サイトの紹介がとても分かりやすいのでこちらもどうぞ。

それでは早速紹介していきます!

概要

タイトルBloodstained: Curse of the Moon
対応機種Steam, 3DS, Nintendo Switch, PS4, XBOX One
価格980円(Steam, Switch), 998円(PS4)
プレイ人数1人
言語日本語対応
ジャンル2D アクション
開発元 / 発売元INTI CREATES CO., LTD. / INTI CREATES CO., LTD.
一言こっちの斬月のおっさんも中々に渋いですね

ストーリー

かつて 悪魔によって 月の呪いを 受けた男がいた。

その男 ーーー斬月ーーー

紅蓮の衣を 身にまとい、
燃えるような目をした その男は
自身に 呪いをかけた 悪魔を討ち、
全ての悪魔を 斬り滅ぼすため
闇から闇へと 旅をしていた・・・

ある夜、男は 大いなる悪魔の気配を 感じ取る。

全ての悪魔を滅せよ・・・

抜いた刀は 月に照らされ、悪を食らえとむせび泣く。

今宵、男が斬るのは 月か 悪魔か。

こんなゲーム

サイドビュー形式の2Dアクションです。主人公の “斬月” を操り、この世界に蔓延る悪魔の討伐を目指します。操作は移動・攻撃・ジャンプ・しゃがむ・サブウェポン・キャラクターの切り替えとシンプルです。攻撃は剣での短距離攻撃、サブウェポンは “Weapon” ゲージを消費して攻撃を繰り出します。

古き良き2Dアクション。勿論ジャンプ中の空中制御はできません。

サブウェポンは4種類あり、道中で配置されている青いランプを壊すと出現するアイテムを取得することで、他のものに変更することができます。HP・Weaponゲージは敵を倒したり、障害物を壊すことで出現するアイテムから回復することができます。通常攻撃に足りない攻撃範囲をカバーするものが多く、使いどころが重要です。

チェーンを使ったサブウェポン。上方向・下方向への貴重な攻撃手段。

本作はゲームを進めることで仲間が増えます。仲間は斬月とは異なる能力・通常攻撃・サブウェポンを持ち、プレイ中はいつでも・どこでも他の仲間に変更することができます。それぞれのキャラクターについて簡単に説明します。

斬月・・・攻撃力・体力が高く技の出が速い。その分、通常攻撃・サブウェポン共に攻撃範囲は短め。特定の条件を満たすと特殊スキルが使用可能。

ミリアム・・・悪魔の力を持つ少女で本編の主人公。通常攻撃が鞭で一番リーチが長い。ジャンプ力が高く、スライディングで天井の低い道を進むことができる。

ミリアムは鎌やナイフ、斧など様々なサブウェポンを使いこなします。

アルフレッド・・・錬金術師の老人。杖を用いた通常攻撃のリーチが短く、振りも遅い。体力が恐ろしく低いというデメリットがあるものの、サブウェポンの魔法がいずれも超強力。

魔法は超強力。氷にした相手を砕いて一撃で葬り去ることができます。

ジーベル・・・悪魔の力を持つ青年。サブウェポンが1つしかないものの、コウモリに変身して縦横無尽に移動することができる。通常攻撃は上方向に広がる3way攻撃で対空戦に向いている。

射程は短いものの対空性能は格別。

それぞれのキャラクターの体力は独立しているため、体力がなくなりそうになっても他のキャラクターに変更することで延命することができます。1人のキャラクターで穴に落ちたり、体力がなくなってしまってもミスにはならず、他のキャラクターを使用して同じマップから再開できます。全滅して初めて残機が減るため、ゲームオーバーとなりにくい仕組みになっています。

ステージクリア型のシステムで複数の分岐がありますが、基本的には一本道です。道中では最大体力アップやWeaponゲージの最大値を強化するアイテムが隠されています。一度クリアしたステージも戻ることが可能なので、色々な道を探索してアイテムを発見することも楽しめます。

画面下に描かれている赤いルートが分岐

ボス戦は巨大な敵との戦いです。悪魔城らしい悪趣味な敵が待ち受けています。敵の攻撃は熾烈ですが、4人のキャラクターの特徴(と体力)を使いこなすことで、何とか倒せるような設計になっていました。

ボス戦で登場する敵は全て強大で禍々しく、大迫力です。

全体的に現代風な難易度に設定されており、攻撃の出は早く、攻撃後の硬直も少ないです。敵の数は少なめで即死トラップも少ないため、非常に遊びやすい作品でした。難易度はNoraml・ベテランモードが用意されており、どちらもエンディングまでは2時間程度でたどり着きました。クリア後はナイトメアモードやボスラッシュが解放され、マルチエンディングシステムでもあるので5~20時間程度は楽しめると思います。

おすすめポイント

・4人の主人公を切り替えて進むゲーム性

おどろおどろしい雰囲気のステージとメイン、サブウェポンを使い分けて進んでいくシステム、8bitで構成された BGM とグラフィックが悪魔城シリーズを想起させ、ファンには垂涎ものの作品です。本作固有のシステムである4人キャラクターの特徴を上手く使い分ける点も、ゲーム性にうまくマッチしており非常に楽しめます。


道中には複数の分岐があり、先人の遺体が近道を教えてくれます。例えば、下記の画像では上の階段から降りてきたので、右上の扉か下の階段に進むこととなります。下の階段の近くにいる骸骨の遺体が右上を指しているため、右上が近道となります。

右上の扉が近道。だけどジャンプでは届かないような高さです。

しかし、右上の道は下段からのジャンプでは届かないようになっています。そこで、ジーべルでコウモリに変身することで近道に突入します。一方で、既にジーベルでミスをしていた場合は、ジーベルを使うことができないため、右上の扉に辿り着くことができず、他のキャラクターで下の通常ルートを進む必要があります。通常ルートは、長く苦しい戦いを強いられるため、如何にキャラクターを温存し、ショートカットを進めるかが重要となります。

ジーベルの能力を使えば飛んでいけます

ショートカットの要素や個性豊かなキャラクターのおかげで、頻繁にキャラクターを切り替えることとなります。体力が個別に設定されているため、立ち回りの幅が広く、どのタイミングでどのキャラクターに切り替えて探索・戦闘を進めるか悩みながら進んでいく点が楽しめました。

このゲームに向いている人・向いていない人

こんな人におすすめ

・悪魔城シリーズが好きな方

IGA氏が監修している通り、操作性や世界観は悪魔城シリーズに近いです。往年の悪魔城シリーズに勝るとも劣らない作品で、硬派なシステム・グラフィックとなっています。一方で、難易度は全体的に低めに設定されており、プレイスタイルをカジュアルに設定すれば残機無制限、被弾時のノックバック無効等の恩恵を受けることができるので、ゲームが苦手な人でも楽しむことができます。

一方で、以下の人にはおすすめできないです

・Bloodstained Ritual of the Night と全く同じゲーム性を求めている人

超大作、Bloodstained Ritual of the Night のスピンオフではありますが、ゲーム性は全く異なります。本編は柔軟な操作性や豊富過ぎるアクション、様々なやりこみ要素、超特大のボリュームや綺麗なグラフィックと魅力十分ですが、本作は数段クオリティが劣るので。Ritual of the Nightと同じ雰囲気を求めている人には向いていない作品だと思います。

ここに注意!

マルチエンディング制とはいえ、一周は2時間程度でややボリュームは短めです。1週しか遊ばない人はやや物足りなく感じるかもしれません。

類似のゲーム

Bloodstained: Curse of the Moon 2・・・本作の続編。2P協力プレイに対応。現在紹介記事準備中。
Bloodstained Ritual of the Night・・・本作の本編。現在紹介記事準備中。

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総括

サイドビュー形式のメトロイドヴァニアアクションとなります。悪魔城シリーズを色濃く継承したゲーム性と、4人の主人公を切り替えながら進んでいく新システムがマッチして面白い作品に仕上がっていました。本命はBloodstained Ritual of the Night なので、まずはこちらを楽しみ、興味を持った人は本作(Bloodstained: Curse of the Moon)、更に興味を持った人は2を遊んでみてください!

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