こんにちは、ちゃぶ台です。
今回は Blood Card2 の紹介を行います。以前紹介した Blood Card の続編となり、ローグライク形式のカードバトル作品です。山札がプレイヤーの体力であるという特徴的な要素はそのままに、よりパズル要素が強くなり戦略性に溢れる作品です。前作とはゲームシステムが大きく異なるため、ゲームシステムについて改めて紹介していきます。
今作も非常に楽しい作品に仕上がっているので、気になった人は是非遊んでみてください!
それでは早速紹介していきます!
概要
タイトル | Blood Card 2: Dark Mist |
対応機種 | Steam, IOS, Android |
価格 | 1,520円(Steam), 730円(IOS) |
プレイ人数 | 1人 |
言語 | 日本語対応 |
ジャンル | ローグライク・カードバトル |
開発元 / 発売元 | Pixel Cattle Games / Pixel Cattle Games |
一言 | この手のゲームのサムネイル、大体無双している時のスクショになりがち… 軌道に乗った時の万能感はたまりませんね。 |
ストーリー
一切ありません。
こんなゲーム
ターン制カードバトル作品で、プレイヤーは全5ステージの攻略を目指します。ローグライク形式なので、毎回レベルは最低・初期デッキを持った状態でプレイが開始され、出現する敵やアイテムもランダムです。前作とは異なり一本道のゲームシステムで、各ステージでは出現する敵を全て倒すことでクリアとなりショップに進むことができます。
各ターンではデッキから5枚カードをライフパイル(山札)から引き、手札とします。また、コストを5獲得し、コストを消費して手札のカードをプレイすることができます。カードには様々な種類があり、敵にダメージを与えるもの、ライフパイルからカードをドローするもの、コストを回復するもの等が用意されています。使用したカードはブロックパイル(墓地)へと送られ、ライフパイルが無くなった場合には、ブロックパイルのカードをシャッフルしてライフパイルとします。
自分のターンが終了すると敵のターンとなり、最前列の敵が攻撃を行います。敵の攻撃ではダメージの数値分、ブロックパイルから(なければライフパイルから)カードを奪います。敵が沢山カードを奪うと山札・墓地のカードが無くなってしまい、全てのカードを奪われてしまうとゲームオーバーとなります。敵を倒した場合、その敵が奪っていたカードを取り戻しライフパイルに加えます。また、倒した敵の後ろに控えている敵が前列に進んできます。
敵はそれぞれ固有の能力を持ちます。中段にいてもプレイヤーを攻撃してくる敵、攻撃するたびに回復する敵、被ダメージを全て1にしてしまう敵など様々な敵がいます。画面内の敵の能力・体力・攻撃力はいつでも確認することができるので、どの敵を優先的に倒すかが攻略のカギとなります。
敵を倒すと経験値が貯まり、一定数貯まるとレベルが上がります。レベルが上がるとランダムで選択された3つのカードから好きなものを選択してデッキに加えるか、ゴールドを受け取ることができます。
敵を倒し続けるとボスが出現します。ボスは仲間を召喚したり、攻撃するたびに攻撃力が上がったり、プレイヤーのカードのコストを増やしたりといやらしい特殊能力を持ちます。最前列に来たタイミングで特殊能力を発揮するボスが多いので、最前列に来る前にある程度ダメージを与えておくと、倒しやすいです。
ボスを倒すとステージクリアとなり、報酬の受け取り・ショップでの買い物が発生します。ショップではカードや装備を購入することができる他、デッキ内のカードの強化・削除を行うことができます。ショップでの買い物が終わると次のステージに進みます。
これを繰り返し、5つのステージをクリアするとゲームクリアとなります。1プレイは最大60分程度です。合計7種のキャラクターが用意されており、クリア後はそれぞれ8段階までレベルを上げてトライすることができます。また、デイリーチャレンジ・エンドレスモードも用意されており、キャラクター毎に初期デッキや戦い方が異なるため、様々なプレイスタイルで繰り返し遊ぶことができます。
おすすめポイント
・ユニークで良く練られたゲームシステム
山札と墓地のカードがそのまま体力となるという変わったゲームシステムがよく練られており面白いです。
どれだけ敵にカードを奪われ(体力が削られ)てしまっても、倒してしまえばカードを取り返すことができるので、ターン毎に盤面が大きく変動する点が楽しいポイントです。どのカードを使うのかは勿論、どの敵を優先して倒すのか(攻撃力が高く危険な敵を倒すのか、奪われてしまったキーカードを持つ敵を倒すのか、厄介な能力を持つ敵を倒すのか)等、考えることが沢山あり悩ましいですが、その分うまく打開できたときの喜びはたまりません。手持ちのリソースで最善を尽くすパズル的要素に加えて、報酬として出現する装備やデッキからのカードの引き等、ちょうどいい塩梅で運要素も含まれているため、負けてしまってもついついリトライしてしまいます。
また、デッキに加えたカードがそのまま体力となるため、最低限のキーカードのみでデッキを組むと、ふとした拍子にゲームオーバーとなってしまう点も難しい所です。初期カードのイマイチなカードも体力として役に立つので、カードの取捨選択が悩ましく・面白いところでもあります。
本作にはゲームシステムを活かした特徴的なジョブが7つ用意されています。プレイスタイルがそれぞれ異なるため、全く違ったゲームを楽しむことができます。そのうちの3つのジョブを簡単に紹介します。
蟲使い・・・敵に奪われていることで効果を発動するカードを使いこなす。追加でカードをドローしたりコストを回復するようなカードも多く、手数も多いため1ターンに連続で行動しやすい。
獣使い・・・ライフパイルまたはブロックパイルに召喚獣を配置する。召喚獣は敵の攻撃力を下げたり、敵を毎ターン攻撃する。ライフパイル・ブロックパイルのカードが無くなると召喚獣は消えてしまうので、カードを引きまくると肝心な時に召喚獣が消えてしまうので注意。
預言者・・・ライフパイルのカードから複数枚カードを確認して好きなカードだけブロックパイルに送るカードを多数使用する。不要なカードはブロックパイルに送るため、キーカードのみを手札に加えたり、デッキのトップに配置したカードを参照して効果を発揮するカードを使用して、デッキを次々とまわしていく。コンボが決まると非常に気持ちのいいジョブ。
・大味なゲームバランス
キャラクターによっては1つのステージで一度もターンを終了せずに全ての敵を完封することができるケースもあります。一方で、最善を尽くしてもステージ1すら攻略できない時もあり、やや大味なゲームバランスであるように感じました。
このゲームに向いている人・向いていない人
こんな人におすすめ
・カードバトルが好きな人
全体的に大味なゲームバランスですが、特徴的なシステムを活かすようなカード・ジョブが多数用意されており、戦略性に長けたバトルを楽しむことができます。Slay The Spire といったカードバトル作品が好きな人にはお勧めすることができると思います。
一方で、以下の人にはおすすめできないです。
・直感的にプレイを進めたい人
・ギリギリの戦いを楽しみたい人
レベル1でも適当にプレイすれば負けてしまうことがあります。常に山札や墓地のカード、最前列・中段の敵の並びを意識しながらプレイする必要があり、頭を使う必要があるため、雑にプレイしたい人にはおすすめできないと思います。
また、個人的な所感ですが、基本的にジリ貧でゲームオーバーか余裕でクリアのどちらかのケースが多く、ワンサイドゲームになることが多めでした。そのため、毎回常にギリギリの戦いを乗り切りたい人にはお勧めできないかもしれません。
ここに注意!
ジョブ毎のカードの種類はやや少なめで、1つのジョブで最終的に行き着く構築は 2-3パターンとなります。1つのジョブで何度も遊べるかと言われると微妙かもしれません。
類似のゲーム
Slay the Spire ・・・ローグライクカードバトルの決定版。癖がなく完成度が高いためまずは本作を遊びましょう。紹介はこちら。
Blood Card・・・前作に該当。ゲーム性は若干異なるものの、こちらも面白い。紹介はこちら。
イリスと巨人・・・同じく詰将棋チックなローグライク×カードバトル。紹介はこちら。
満月の夜・・・同じくフリーゲームのローグライク×カードバトル。紹介はこちら。
総括
ローグライク形式のターン制カードバトルで、レーンに並んでいる敵を順番に倒していく作品です。ゲームシステムは前作と大きく異なりますが、本作も戦略性溢れる作品に仕上がっています。キャラクターの数も多く、それぞれ独自性があるため、繰り返し楽しむことができます。カードバトル系作品が好きな人にはおすすめできますが、前作同様やや癖があるゲームシステムなので、プレイ動画などを確認の上で購入してもよいかもしれません。
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