こんにちは、ちゃぶ台です。
今回は Bastion という見下ろし型の2Dアクションの紹介を行います。KID という青年が半壊した世界を闊歩し、シェードという力の結晶を集めて世界を修復するお話です。シンプルでやり込み要素が豊富なアクション性とカラフルだがどこか儚げな世界観が際立った作品なので、気になった人は是非覗いてみてください。
それでは早速紹介していきます。
概要
タイトル | Bastion |
対応機種 | Steam, IOS |
価格 | 1,520円(Steam), 610円(IOS) |
プレイ人数 | 1人 |
言語 | 日本語非対応(字幕は MOD で日本語化可能) |
ジャンル | 2D アクション・RPG |
開発元 / 発売元 | Supergiant Games / Supergiant Games |
一言 | 文章量が多くてシナリオを追うのが大変でした。MOD化に感謝です! |
ストーリー
大半の人が絶滅し崩壊した世界の中で目覚めた主人公が、世界の崩壊の原因を調査しつつ、シャードというアイテムを集めて村の復興を目指すというシナリオです。
こんなゲーム
見下ろし型の全方向 2D アクションです。主人公の Kid を操り、崩壊する世界の中でシェードというアイテムを回収し、世界を復興することが目標となります。各ステージは1本道で 3 – 10 分程度でクリア可能です。
操作は移動・防御・ローリング・近距離攻撃・遠距離攻撃・奥義・回復です。拠点の村で近距離 / 遠距離攻撃用、奥義用の武器を選択してダンジョンに潜入します。武器毎に攻撃方法やダメージ、攻撃範囲が異なるためステージの傾向や好みに合わせて自由にカスタマイズすることができます。
各ステージでは襲いかかってくる敵を返り討ちにしながら先に進んでいきます。一部オンオフで道が変わるスイッチや動く足場などのギミックも用意されています。最奥に配置されているシェードを入手するとステージクリアとなりますが、シェードの近くではボス戦や雑魚敵のラッシュ等が発生します。回復は水色のビンを、奥義は緑色のビンを消費しておこないます。それぞれのビンを同時に3つまで持つことができ、ビンはダンジョン内で拾うことができます。
武器はストーリーを進めることで使用できる種類が増えていきます。ステージ毎に有利・不利な武器が決まっているので、武器の選定や使い分けが重要となります。一部ステージでは新しい武器を用いてミッションクリアを目指すステージも用意されています。各装備の使用感を確認できるうえ、クリアタイムに応じて景品がもらえるため、チュートリアル兼チャレンジとして楽しめました。
敵を倒すと経験値を獲得することができ、一定数貯まるとレベルアップします。レベルアップによって体力の最大値が上がり、戦闘を有利にする装備アイテムのスロットを開放することができます。武器は道中やミッションで獲得する素材を用いて強化することができるため、初期に登場した武器を最後まで使用することも可能です。
また、ダンジョン内で獲得することができるお金を用いて奥義のアンロックや装備の購入を行うことができます。同じステージは一度しか訪れることができない仕様上、無駄遣いができない点が悩ましいポイントです。
また、拠点の村で神様に祈りを捧げることでゲーム自体の難易度を上げることも可能です。クリアが困難となりますが、敵から得られる経験値やお金のボーナスを受け取ることができるので、挑む価値は十分にあります。その他、ダンジョンを通して決められた依頼をこなして報酬をもらうクエスト等、全体的にやり込み要素が多く、シンプルなゲーム性ながら長時間楽しめるような作風に仕上がっています。
難易度は初心者モード・ノーマルモードの2段階から選択することができます。難易度ノーマルでプレイしたところ、アクションゲームが苦手な人でもなんとかクリアできるレベルでした。1週は 4 – 10 時間程度でクリア可能、実績は 20 時間程度で全て回収可能です。
おすすめポイント
・崩壊する不思議な世界
ステージのグラフィックが特徴的です。どのステージも基本的に一本道ですが、なにもないところから足場が浮き上がってきたり、崩れ落ちてしまって先に進めなくなったりと崩れかけの世界が上手く表現されています。全体の色合いも特徴的で、足場や時折出現する人工物ですら浮世離れしており、どこか神秘的な雰囲気を醸し出していました。ステージ毎に色合いや雰囲気が異なるのですが、どのステージも特徴的で新しいステージに降り立つのが楽しみになる作品でした。
出現する敵や人間達も童話に出てくるキャラクターのようなタッチのイラストで、どこか温かみのある雰囲気で描かれています。絶望的な状況からゲームが始まりますが、主人公の成長や他のキャラクターとの交流を含むシナリオとキャラクターデザインが良くマッチしており、温かみのある物語に惹き込まれました。
また、ラテン系の軽快な音楽が世界観やシナリオとマッチし、戦闘を盛り上げてくれる点も高評価でした。
このゲームに向いている人・向いていない人
こんな人におすすめ
・雰囲気ゲーが好きな人
・ストーリー重視の人
半壊した世界という舞台が、幻想的なビジュアルで構成されており、探検しているだけでワクワクしてきます。抽象的なストーリーがプレイヤーの考察を盛り上げてくれるため、雰囲気ゲーやストーリー重視の作品が好きな人にはお勧めできるかもしれません。
一方で、以下の人にはおすすめできないです。
・爽快感を感じたい人
同時に相手する敵の数が多く、集中的に攻撃を受けることが多いです。チマチマと少しずつ敵を倒すか多少の被弾を許容してゴリ押しで敵を倒すことが多く、やや爽快感に欠けるようなゲーム性であるように感じました。主人公の動きもややぎこちなく、少しもっさりしているので爽快感を味わいたい人にはお勧めできないかもしれません。
ここに注意!
ストーリーが表示される字幕とUIはMODで日本語表示に変更することができますが、戦闘中に流れる音声は英語で、字幕もどんどん流れていきます。重要な内容もあっさりと字幕で流れていくため、ストーリーを楽しみながらダンジョンを攻略することは難しいです。戦闘に集中したい人にはお勧めできないかもしれません。
武器の種類が多いのですが、敵の種類がやや少ない点も気になりました。
類似のゲーム
Hades・・・同じアクション性にローグライク要素を足したもの。紹介はこちら。
総括
ステージクリア形式の見下ろし型の 2D アクション RPG です。有名ローグライクアクション、Hades の礎となった作品で、Hades のように近距離・遠距離攻撃を使い分けて先に進んでいく戦闘システムです。色鮮やかだがどこか儚げな世界観と多数の武器を組み合わせて多くのやりこみ要素をこなしていく点が楽しい作品です。やや字幕でストーリーを追いかけるのが難しい作品ではありますが、崩壊しかけの世界が美しく表現されている作品なので、雰囲気ゲーが好きな人は遊んでみてください!
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