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ATOMINE 電子の海でハッキングを目指せ!【レビュー】

ゲームレビュー
ゲームレビュー

こんにちは、ちゃぶ台です。

今回は ATOMINE というローグライク2Dシューティングの紹介を行います。コンピュータウイルスとなってプログラムを汚染することが目標のツインスティックシューティングです。電子の海が透き通るように表現されたデザインが特徴的な作品で、非常にシンプルな全方向シューティングです。ゲームデザインに惹かれた方は是非ご確認ください。

それでは早速紹介していきます。

概要

タイトルATOMINE
対応機種Steam, IOS
価格980円(Steam), 370円(IOS)
プレイ人数1人
言語日本語対応
ジャンル2D シューティング・ローグライク
開発元 / 発売元Broken Arms Games / Broken Arms Games
一言左下のログに “Kernel Panic” 等ぞっとする単語が出てきます。(職業病)

ストーリー

2011年に、Sergey Ulasen氏がスタックスネットを発見。コンピューターに害を与えるため「コンピューターワーム」と呼ばれ、初期にマイクロソフトのWindows上で蔓延。シーメンス社の産業用制御システムを標的にしたものだった。休眠状態で潜伏し、トリガーとなるものが現れるまで発動しない仕組みとなっている。産業システムに潜り込んで破壊活動を行う、というマルウェアが発見されたのはスタックスネットが初めてのことで、機械制御装置(PLC)を乗っ取るという事例も史上初のことである。このコンピューターワームは、特に原子力発電所や石油採掘システムを標的としたものだった。
スタックスネットと同じようにATOMINEもまた、標的のソースコードまで潜り込み、自身をコンパイルして感染させるという使命がある――そしてそのためには、更なる力を得なければならない。実行毎のターゲットは、背景から聞こえてくる電子音声や画面上に表示されるさまざまな情報から知ることができる。(Steam Storeより)

こんなゲーム

見下ろし型のローグライク 2D シューティングです。主人公はコンピュータウイルスとなってプログラムの破壊のために、ランダム生成される13個のステージをクリアを目指します。操作はツインスティック方式(1つのスティックで移動・もう一方のスティックで照準合わせ)と非常にシンプルです。ローグライク形式なので、プレイヤーは必ず最弱の状態からスタートし、ゲームオーバーとなると初めのステージからの再開となります。

中央の四角が主人公、赤色の矢印が敵。
ゲームテンポは速い。射程を活かして遠くから攻撃することもしばしば。

各ステージでは複数の部屋を探索し、全ての敵を倒すことでバックドアが開かれて次のステージに進めるようになります。敵を倒すと緑色のポリゴンが出現し、集めることでレベルが上がります。レベルが上がった状態で黒い部屋の格納庫に進むとアップデートを獲得することができます。

黒い部屋でアップグレードの獲得・モジュールを獲得することができます。

アップグレードは4択から選択。最大体力や移動速度が増加する。

また、道中では強化用のモジュールを獲得することができます。モジュールにはショットの形式(ブラスターやミサイル、レーザー等)、射出量、射出スピード、弾の属性と4つの属性があり、それぞれを格納庫で切り替えることでショットの種類や威力、射程等を強化することができます。

ステータスのパラメーターを見ながらモジュールを組み合わせるら、

また、道中では突如不正アクセスとして(セキュリティソフトに?)検知されてしまうイベントが発生します。時間内に表示されたコマンドを入力することでやり過ごすことが可能ですが、失敗すると画面がズームになって視野が狭くなる・ゲーム画面全体の色調が変わって見づらくなるといったデメリット効果が発生します。

戦闘中でもお構いなしに発生するので非常に焦ります。
失敗するとこの有様。これで続けるのはきついので、多少ダメージを受けても乗り切りましょう。

3つのステージをクリアする毎にボスステージが発生します。ボス戦では広めの部屋での戦いとなり、多数の弾がばら撒かれます。壁等の弾避けが無いので実力が問われますが、遠距離から攻撃できるモジュールがあれば、弾が散ったところから攻撃ができるので戦いやすいと感じました。

白いマスは通常ステージ、赤いマスがボスが出現するステージ
大量の弾をばら撒いてくるだけでなく雑魚敵を召喚することもあります。

1プレイは最長30分程度でクリア可能です。ストーリークリア後はやりこみ要素としてより難易度の高い 実行+ がアンロックされます。プレイ回数をこなすことで新しいキャラクターがアンロックされます。ステータスや攻撃方法がそれぞれ異なるため、プレイスタイルに合ったキャラクターを探してみましょう。

キャラクターは全部で10種類

おすすめポイント

・透明感のあるゲームデザイン

プログラムの中の世界を彷彿とさせる無機質・透明感のあるビジュアルが魅力的です。沢山の数字が目まぐるしく変化する演出や敵を倒した時にポリゴンが弾けて粒子が舞う演出、被弾時にノイズが走る演出等、私達が抱きがちなバーチャルなイメージがうまく再現されていて楽しめました。また、プレイヤーからすると鬱陶しいことこの上ないのですが、不正アクセスとして検知されてしまった後の視覚妨害も、世界観にあったデメリット効果で新鮮味がありました。

 パリーンと敵が弾けるのは何度見ても気持ちが良いです。

ゲームシステムとしては、移動と攻撃のみの簡単操作で取っつきやすい作品だと思います。システムはシンプルながらもアップグレード・モジュールを選択して試行錯誤する点、プレイを重ねる度に使用するキャラクターが増えて徐々に強化されていく点が楽しいポイントでした。

このゲームに向いている人・向いていない人

こんな人におすすめ

・シンプルなゲームシステムが好きな人
・ゲームデザインに惹かれた人

ボムやダッシュといった機能がなく、敵の攻撃やアップグレードの内容も単純なものが多いため、全体的にシンプルなゲームシステムで取っつきやすいす。基本操作は敵の弾を避けながら敵の方向にスティックを傾けるだけなので、複雑な操作に慣れていない人にはお勧めできるかもしれません。
また、プログラムの中を突き進むゲームデザインが魅力的なので、デザインに惹かれた人にもお勧めできると思います。

一方で、以下の人にはおすすめできないです

飽きやすい人
・高難易度のシューティングゲームが好きな人

敵の種類やランダム性が少ないためゲーム性はかなり単調です。立ち回りも、部屋に入ってからすぐに戻って敵をおびき寄せて少しずつ敵を倒していくことが多く、単調になってしまうため飽きてしまう人がいるかもしれません。また、序盤にアンロックされるキャラクターはステータスが低く難易度が高いですが、中盤以降にアンロックされるキャラクターを用いるとクリアは簡単です。弾幕シューティングレベルの高難易度作品を求めている人にはお勧めできないと思います。

ここに注意!

個人的には下記のポイントがマイナスポイントでした。

・全体的にシステムについて説明不足である点。
・マップを見てもどの部屋同士が繋がっているか分からない点
・ファストトラベルが用意されていない点。

また、前述の通り、最初は1つのキャラクターしか使用することができず、そのキャラクターがかなり非力です。ゲームを進めることでより強力なキャラクターがアンロックされてどんどんと先に進めるようになるので諦めずにトライしましょう。

類似のゲーム

Waves・・・透き通るようなツインスティック形式の全方向シューティング。雰囲気はこちらもお勧め。紹介はこちら

総括

見下ろし型の2Dシューティングゲームでマルウェアとしてプログラムの中に潜入します。道中で手に入れるパーツを組み合わせて自機を強化したり、レベルアップで獲得するアップグレードでどんどんと強くなっていく部分が楽しいポイントです。キャラクターの性能差が大きく序盤のキャラクターを選ぶメリットが少ない点、最終的なモジュール選択や立ち回りが大体同じになる点が個人的にはややいまいちと感じましたが、プログラムの中を駆け抜けるというデザインが上手く描かれており楽しめました。

Steam では定期的にセールで 98 円で購入することができるので、気になった人はセール中の購入をお勧めします。

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