こんにちは、ちゃぶ台です。
今回は Apotheon というサイドビュー形式の2Dアクションを紹介します。ギリシア神話をモチーフにしたストーリーで、見た目の通り壁画調のデザインで表現されている点が大きな特徴です。アクション性は硬派で癖があるため人を選ぶタイプですが、グラフィックや世界観が綺麗に纏まっています。ギリシア神話や Salt and Sanctuary のようなバトルシステムが好きな人にはおすすめできる作品です。
それでは早速紹介していきます!
#本作は日本語版に対応していないので予めご注意ください。
概要
タイトル | Apotheon |
対応機種 | Steam |
価格 | 1,480円 |
プレイ人数 | 1人 |
言語 | 日本語非対応 |
ジャンル | 2D アクション |
開発元 / 発売元 | Alientrap / Alientrap |
一言 | ダッシュするとがっつり前傾姿勢になるのがいいですね。 |
ストーリー
古代、人類達は滅亡の危機に瀕していた。人類の繁栄とともに暮らしは穏やかになっていったが、神、ゼウスはそれを怠惰と受け取り、大罪であるとして人間達を咎めたのであった。結果、人間達は神々から与えられた恩寵を失ってしまい、太陽の光は陰り、海や山は荒れ果て、土地はやせ細ってしまった。
英雄、ニカンドレオスはこの事態を解決するため、人類の危機を救うために立ち上がった。ゼウスの妻、ヘラの助力を借りて、オリンポスに乗り込み、ゼウスをはじめとする神々に挑むのであった。
こんなゲーム
サイドビュー形式の2Dアクションです。人間であるニカンドレオスを操り、ゼウスをはじめとする神様に挑んで、人類存続のために戦います。操作は移動・照準を合わせる・ジャンプ・攻撃・ローリング(回避)・盾を構えるです。
攻撃は近接武器を振ったり、弓矢を撃ちます。攻撃すると画面下のスタミナゲージが減少し、スタミナゲージが無くなると攻撃速度が異様に遅くなるため、敵の攻撃を躱しながらゲージの回復を待ちつつ戦います。武器は斧・槍・剣や弓・投擲アイテム等がありますが、いずれも耐久力が設定されており、耐久力が無くなると壊れてしまいます。敵を倒すことで敵の武器を奪えるほか、地面に刺さった矢を再利用したり、飾られた武器や盾を拾うこともできます。武器は沢山入手することができるので、どんどん使ってしまって構いません。
戦闘ではどんな攻撃を受けても、必ず体力が1で止まり、ピンチ状態となります。ピンチ状態中に被弾するとミスとなりますが、ピンチ状態の際は自動的に体力が回復し、自動的にピンチ状態から回復するので意外と死ぬことは少ないです。フィールド上の回復アイテムはやや少なめですが、集めたお金で武器や回復アイテムを買うこともできます。また、特定のオブジェクトから回復アイテムの入手が可能ですが、マップを遷移したり時間を置くことで同じ場所から何度も入手することができます。
ステージは8(+α)個用意されており、アテナやアレス、ポセイドンなど有名な神が住まう宮殿に乗り込みます。各ステージには複数のミッションが用意されており、ミッションを全てこなすことでそれぞれの神に挑むことが可能です。各ミッションは敵との戦闘がメインで敵の攻撃やトラップを避けるというミッションもありますが、パズルやお使いといった要素は殆どありませんでした。
体力がなくなると直近のセーブポイントから再開となります。エンディングまでは 6 時間程度でしたが、やりこみ要素はほとんどありませんでした。また、オンラインのマルチバトルも用意されていましたが、残念ながらマッチングはしませんでした。
おすすめポイント
・華麗に描かれる数多の神との死闘
雑魚敵のバリエーションは少なめですが、挑む神毎にステージのコンセプトが決まっており、色々なギミックが用意されているため、最後まで楽しむことができます。大雨が降ったり、雷が落ちてきたり、あたり一面が火で覆われた中で戦うこともあれば、強制スクロールで敵やトラップに追われながら走り抜けるシーン、馬に乗って騎馬戦を繰り広げるシーン、荒れ狂う海の上で戦うシーンと様々な場所で神に挑むことがあります。
これらの神々との戦い・背景・キャラクターが独創的な色合い・画風で見事に表現されています。最初から最後までまるで絵画の中のキャラクターがそのまま動き出したかのような描写で、アニメーションだけでも一見の価値があります。BGMも神秘的で雰囲気とマッチしていたため、戦闘は非常に盛り上がりました。
一方で、通常の戦闘自体はかなり地味でワンパターンです。主人公は只の人間なので必殺側や特殊攻撃等は無く、複数人から同時に攻撃されるとあっという間にやられてしまいます。そのため、1体ずつ敵のターゲットを稼いでチマチマと体力を削いでいくような立ち回りを強いられることがよくあります。また、操作が独特で入力から攻撃が繰り出されるまでワンテンポ遅れるため、攻撃があらぬ方向に繰り出されて当たらないシーンや、互いの攻撃が当たるか当たらないかの境目で素振りを続けるようなシーンも目立ちます。
そのため、全体的にある程度2Dアクションゲームに慣れている人のプレイを想定した作品であるように感じました。
このゲームに向いている人・向いていない人
こんな人におすすめ
・ギリシア神話が好きな人
・硬派な2Dアクションが好きな人
ギリシア神話でお馴染みのアテナ・ポセイドン・ゼウス達との死闘を繰り広げます。誰しもが聞いたことのある神やアテナ神殿のあるアクロポリスやオリンポス等馴染みの深い地名が舞台となるため、ギリシア神話が好きな人にはおすすめできる作品だと思います。
また、攻撃のテンポや操作性が独特で、加装備は全て使い捨て、一体ずつ敵の戦力をチマチマ削いでいくような立ち回りを強いられるため、地道かつ堅実な戦いを求められます。そのため、硬派な2Dアクションが好きな人には向いている作品だと思います。
一方で、以下の人にはおすすめできないです。
・操作性が良好な作品を楽しみたい人
攻撃がワンテンポ遅れて発生するため、操作性にはかなり癖があります。攻撃を当てるには移動・ジャンプしてから攻撃を振るというよりも、攻撃してから移動・ジャンプするようなイメージのため、操作性がもっさりしているゲーム性が苦手な人にはおすすめできないと思います。
ここに注意!
英語がわからなくても楽しめますが、ストーリーがやや複雑で、出現する英語もやや難しいので、英語がある程度分かる方が楽しめると思います。
6時間強プレイしていて3回ほどゲームが強制終了しました。こまめにオートセーブが入りますが、手動でもセーブしておくことをおすすめします。
類似のゲーム
Salt and Sanctuary・・・ゲーム性はなんとなく似ていますが、面白さはダントツです。そのうち紹介予定。
総括
ギリシア神話をモチーフにしたサイドビュー形式の2Dアクションゲームです。ギリシア要素がふんだんに散りばめられたストーリーと壁画調のグラフィックが見事にマッチしてユニークな作品に仕上がっています。ボス戦やステージのバリエーションも豊富ですが、攻撃のモーションがワンテンポ遅い・武器が全て使い捨て・日本語非対応と人を選ぶ要素も多いため、動画等を確認してから購入することをおすすします。
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