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Ageless 生命操る奇跡の弓矢で大冒険!【レビュー】

ゲームレビュー
ゲームレビュー

こんにちは、ちゃぶ台です。

今回は Ageless という2Dパズルアクションを紹介します。ギフトという特別な能力を与えられた少女が、生物を進化・退化させる弓矢を用いて人々を助けるお話です。アクション要素とパズル要素が上手くマッチしている作品なので、アクションパズルが好きな方にはおすすめの作品だと思います!

それでは早速紹介していきます!

概要

タイトルAgeless
対応機種Nintendo Switch, Steam
価格1,520 円 / 1,499 円
プレイ人数1人
言語日本語対応
ジャンル2D アクションパズルゲーム
開発元 / 発売元One More Dream Studios / Team17 Digital Ltd
一言これぞライフハックですね!

ストーリー

主人公のキアラは特別な能力、”ギフト” を与えられるという “ゲート” を追い求めて旅を続けていました。ある時、遂に “ゲート” に辿り着き、生物の成長・退化を操ることのできる “ギフト” を手にしたキアラは早速、人助けの為に街を奔走するのでした。

こんなゲーム

サイドビュー形式の2Dパズルアクションとなります。昔ながらのドット絵ベースの作品で、主人公の女の子キアラを操り、与えられたギフトの力を用いて人助けをします。

進む道にはトゲや穴がいっぱい!

操作は移動、ジャンプ(壁ジャンプ)、弓矢(進化・退化の矢)、時間を止める、ダッシュです。特徴的なのは下記の 3 つです。

  1. 弓矢(進化の矢・退化の矢)

いつでもどちらかの矢を選択し、全方向に放つことが可能です。矢を生き物に当てることで生き物の姿が変化します。各生き物には2~4段階の成長度合いが用意されており、進化の矢を当てると1つ成長し、退化の矢を当てると1つ退化します。同じ生き物でも、成長の度合いによって見た目や行動が異なるため、扉を開けたり高い足場に登るために生物を成長/退化させて活用します。

魚の場合、成長は 4 段階。

例えば画像の魚の場合、下記のような特徴になります。

卵・・・特に特徴なし
稚魚・・・体の周りに気泡を出す。気泡に触れる事で、水中で息継ぎ可能。
魚(中)・・・乗ることで水中を高速に移動できる。滝も登ることができる。
魚(大)・・・背中に乗ると大きくジャンプする。(要はジャンプ台)

弓を引いて照準を合わせる間は時間がスローになるので、矢が当たらずにイライラさせられることはありません。


 2. 時間を止める

いつでも時間を止めてAgeless状態というものになることができます。Ageless状態中は自分以外の時間が止まり、自由に動くことができます。止まった動物を足場にしたり、動く足場やギミックを止めている間に移動したりと様々な使い方をすることができます。後述のダッシュはAgeless中にしか使うことができません。

Ageless 中は背景がモノクロになります。

  3. ダッシュ

よくある2段ジャンプ的な立ち位置ですが、使用条件が特殊です。Ageless中に生き物に接触した状態で使うことができます。生き物の若さエネルギー(?)を吸収してダッシュするため、プレイヤーのダッシュの方向とは逆に、その生物が吹き飛び1段階退化します。

方向を指定してからボタンを押すことダッシュできるため、ゆっくり操作することが可能です。

以上の3つを使用してギミックを解く例として、30秒程度の動画を貼ってみました。

下記動画では、ツタを成長させて子サイを足場から落としています。サイを使ってAgeless状態とダッシュで対岸に渡った後、邪魔なツルを退化させています。その後、サイを成長させてサイの特徴であるダッシュを誘発することでブロックを壊しています。

ミスが多くても意外と何とかなります。

ゲームシステムとしては、上記動画のように短めのマップで完結するパズルを次々にこなしていく形式です。ライフや残機の概念はなく、死んだらセーブポイントから再開しますが、各マップの最初にセーブポイントが用意されているため、リトライ性は非常に高めです。

各ステージは基本的に一本道で最後にはボス戦が用意されています。攻撃で敵を倒すという戦いではなく、敵の攻撃をかいくぐりながら前に進み、イベントをこなすという感じです。ここでもパズル要素が目白押しで少しの操作がすぐにミスに繋がるため緊張感があります。進行に合わせてセーブポイントが配置されているので、死にまくることはないのでそこはご安心ください。

敵の攻撃を回避しながら足場を登っていくシーン。

また、各ステージには A にしか見えないレリックと呼ばれる収集要素が全部で100個用意されています。基本的に隠し部屋に配置されており、拾った状態で部屋の入り繰り(セーブポイント)に戻ってくることで回収することができます。

見つけるのは簡単だがゲットするのは難しいです。
トゲに当たらずにゲットするには…?

レリックの回収はパズルを解く必要がありますが、配置されている隠し部屋への入り口は非常に分かりやすい場所に設置されているため、探し回る必要がない点が好印象でした。難易度はアクション/パズルの双方の観点でやや難しめといったところで、ストーリークリアだけなら8時間程度、収集をすべて集めるなら20時間弱といった感じでした。

おすすめポイント

・独特な成長システムとパズル要素のマッチ

ギフトで生き物の成長を操るシステムとパズル/アクション要素の双方が上手くマッチしており、質が高い作品に仕上がっています。

最初は丁寧なチュートリアルから始まり、少しずつ難しくなっていきます。中盤から一見、クリア方法が分からない複雑なレベルになりますが、理不尽な問題はなく、何度か試行錯誤すると自然にクリアできるような配置になっています。複数の生物の特性を上手く組み合わせたり、一度使った生物を再利用するなど、閃きや応用が必要となり、解けた時の達成感もひとしおです。

新しいギミック出現時は毎回シンプルな配置でチュートリアルがあります。

ステージは大きく 5 つに分かれており、訪れたステージ(バイオーム)によって出現する生き物・ギミックも変化するため、飽きにくいような構成となっています。最終ステージでは今までに使ったギミックが全て出現し、クライマックス感があったので楽しめました。

最終ステージはこれまでのギミックが総出で出現!

ボリュームもレリックの回収を含めればかなり多く、雰囲気やアクション性を含めて個人的にはCeleste と似ていると感じました。(Celeste はアクション性が10ですが、Ageless はアクション性4、パズル性6 といった印象です。)

このゲームに向いている人・向いていない人

こんな人におすすめ

・アクションパズルゲームが好きな人

道筋を建てる&建てた道筋通りにキャラクターを操作するの2つを交互に遊ぶこととなります。どのマップも一筋縄ではいかないような配置になっており、マップ数も多いため、長時間遊ぶことが可能です。適度に悩みつつキャラクターを動かしたい人には向いている作品だと思います。

一方で、以下の人にはおすすめできないです

・アクション要素をがっつり楽しみたい人
・アクション要素が苦手な人

上記内容の裏返しとなりますが、どちらかと言うと道筋の特定にかかる時間が多く、アクション要素はすぐに終わる事も多いです。場合によっては 5~10 分悩んで道筋を建てた後、アクション要素が1分で終わり、またパズルで頭を悩ませるといった事態になることが多いため、存分にアクションを楽しみたい人には向いていないかもしれません。
また、アクション面でもやや難しい部分があります、アクション要素が苦手な人には向いていないかもしれません。

ここに注意!

特定のボスのシステムが非常にめんどくさいです。7つの扉が用意され、各扉の移動先のマップを攻略することでその扉がクリアとなります。ミスした際はクリア済みの扉が1つ復活してやり直しとなります。各扉毎に移動先のマップは数種類の中から1つが選択され、やけに難易度が高いもの、初見殺し性能が高いものが混ざっており、何度もプレイを強要されることが多いです。救済要素や難易度緩和設定なども無いため、ドツボにハマると非常に面倒に感じる人も多いと思います。

また、シナリオはタイムトラベルに主軸を置いていますが、やや薄味で最後はあっさりしていたように感じました。あまり期待を寄せるのはよくないかもしれません。

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総括

サイドビュー形式の2Dパズルアクションとなります。生き物を成長・退化させてギミックを解くことが特徴です。操作はやや癖がありますが、生物を操るシステムが面白く、パズルの質も高いので、解けた時のすっきり感や納得感がたまらないです。ボリュームやドット絵の雰囲気も良いので、パズルアクションが好きな人は是非遊んでみてください!

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