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A Memoir Blue 振り返る母との想い出【レビュー】

ゲームレビュー
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こんにちは、ちゃぶ台です。

今回は A Memoir Blue というパズルゲームを紹介します。水泳のトップアスリートが夢と現実の狭間の世界で母親との想い出を振り返るというストーリーです。2D/3Dが混じり合った不思議で幻想的な世界観が魅力的な映像作品なので、気になった人は是非覗いてみてください。

それでは早速紹介していきます!

概要

タイトルA Memoir Blue
対応機種Steam, PS4, PS5, Nintendo Switch, IOS
価格990円(Steam), 943円(PS), 920円(Switch), 650円(IOS)
プレイ人数1人
言語日本語対応
ジャンルパズルゲーム
開発元 / 発売元Cloisters Interactive / Annapurna Interactive
一言親孝行したくなる作品

ストーリー

水泳のトップアスリートである主人公のミリアムが大会で優勝したところからシーンは始まります。
輝かしいインタビューの際にも、家に帰ってからもどこか浮かない顔をしたミリアム。
どうやら母親と何かあったようです。

ミリアムはうたた寝をきっかけに、まどろみの中で母親との想い出やこれまでの人生を振り返ります。

こんなゲーム

主人公のミリアムが母親との想い出や幼少時代を振り返るアドベンチャー作品です。操作はマウスによるクリックとドラッグ&ドロップで、物を動かしたりギミックを起動することができます。操作可能なシーンになると、映像が一時停止します。操作可能な箇所はマウスカーソルが変化するため、左右に動かしたりクリックすることでパズルを解くことでストーリーが進んでいきます。

ラジオのつまみを弄ると幻想的な世界に誘われます。
水に関するシーンが多いです。小さい頃から水に触れてきたようですね。

ストーリー上では文字は一切出現しないため、彼女の想い出ややるべきことは全てフィーリングで感じ取ることとなります。パズルは紙をめくったり、パズルのピースを組み合わせたりボタンを押したりと難易度は簡単でした。

ストーリーは一本道で、1周は1時間程度と短めです。やりこみ要素として一部ポイントにアクションすることでトロフィーを獲得することができます。

ひっくり返った水面から木の板を拾って足場にするシーン。

おすすめポイント

・幻想的な3Dアートと可愛らしい2Dアートが混ざった作品

ストーリーは憂鬱な気分に駆られた主人公が、想い出を振り返ることで気持ちを整理して立ち直っていくというシンプルなお話です。プレイヤーはパズルを解くことでストーリーを読み進めますが、ストーリー自体は詳しく掘り下げられないため、想像力を働かせながら彼女のバックボーンを読みほどいていくこととなります。

幼少期の母との想い出を振り返ります。

現在の主人公は3Dで、幼少期の主人公や母親はデフォルメ化された2Dのキャラクターで描かれます。背景を含む3Dのデザインは、魔法のような世界観でリアルに描かれています。時には天国かと思えるような綺麗なシーン、時には彼女の心の傷を表すかのような刺々しいシーンがあり、進む度に違った背景を見ることができるため魅力があります。

水中の岩に腰かけて光るクラゲを眺めるミリアム。

3Dの世界の中で過去の主人公や母親は2Dで描かれるため、1つのシーンの中で過去と現在が同時に描かれます。過去の主人公の表情とそれを眺める現在の主人公の表情の対比や、過去の主人公に関係があると思われる数々のアイテムから詳しい情景を想像することが楽しいポイントでした。最終的には想い出の世界を旅したことで、再び前向きになった主人公の姿にこちらも元気づけられました。

子供の頃のデザインは丸みのあるデフォルメ調。

このゲームに向いている人・向いていない人

こんな人におすすめ

・神秘的な雰囲気が好きな人
映像作品を楽しみたい人

リアルと魔法のような不思議な展開が入り交ざる神秘的・幻想的なデザインが魅力的です。短編作品ですが心が洗われるような幻想的なシーン多く、濃厚な一時間を楽しむことができるため、映像作品を楽しみたい人にはおすすめすることができると思います。

一方で、以下の人にはおすすめできないです

・ゲーム性を求める人
コストパフォーマンス重視の人

インタラクティブ要素はあるもののゲーム要素はかなり控えめです。ゲームというよりは映像作品の類なのでゲームを楽しみたい人にはおすすめすることができないと思います。
また、価格のわりにボリュームは非常に少なく、1時間でクリア可能、2時間もあればトロフィーコンプリートが可能です。コストパフォーマンス重視の人にもおすすめすることはできないと思います。

ここに注意!

ストーリーは断片的で文字も出現しないためかなり抽象的です。主人公の悩みやその後の展開等ががっつり描かれるわけではないのでご注意ください。

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総括

夢と現実の狭間の世界で母親との想い出に浸るアドベンチャー作品です。リアルとイラストが混ざった幻想的なビジュアルと憂鬱な主人公が元気を取り戻すまでの過程が魅力的でした。ボリュームが控えめで、ゲームというよりはインタラクティブな映像作品と言った立ち位置です。ストーリーテリングが魅力的な作品なので、気になった人は遊んでみてください。

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