こんにちは、ちゃぶ台です。
今回は A=B というプログラム作成パズル作品を紹介します。「A=B」 のようなシンプルな代入式のみで構成される独自のプログラミング言語を使って出された課題を解くという独特な作品です。パズルゲームというより課題ですが、プログラミングを勉強した人であれば楽しむことができるかもしれないので是非覗いてみてください。
それでは早速紹介していきます。
概要
タイトル | A=B |
対応機種 | Steam |
価格 | ¥ 580 |
プレイ人数 | 1人 |
言語 | 日本語対応 |
ジャンル | パズルゲーム |
開発元 / 発売元 | Artless Games / Artless Games |
一言 | 自分が教授なら喜んで単位をあげちゃいそうです。 |
ストーリー
主人公はとある大学の学生です。
「コンパイルの原理」という授業を履修した主人公は、教授から出されたプログラミングの課題に着手します。
課題には「任意のプログラミング言語の利用が可能」という記載があったため、主人公は 「A=B」 という独自のプログラミング言語を開発し、課題を提出します。
「そんな言語を認めるわけにはいかない」という教授を見返すため、そして単位のため全ての課題をこなしましょう。
こんなゲーム
文字列処理用として作成された独自のプログラミング言語である「A=B」 を使って、教授から出された問題を解いていきます。 A=Bは見た目の通り、右辺を左辺に代入する(文字列を置き換える)ことで目的を達成するシンプルな言語です。 課題(ゲーム画面)はレポート形式で、画面の左上に問題が記入されており、右側のテキストエディタにプログラムをキーボードで入力します。操作は普通のテキストエディタそのもので、「Ctrl+C」等のショートカットキーも利用可能です。
入力が完了して開始ボタンを押すと、用意されたデータセットが自動的に入力され、記載したプログラムが正しいものか評価されます。データセットは約3000通り以上と膨大な数が用意されており、全てのデータが正しい結果となることで初めてステージクリアとなります。
プログラムは複数記入することができ、上から順番に処理されていきます。条件を満たさない場合は次のラインの処理が実施され、条件を満たして処理が実施された場合には文字を置き換えて、再度一番上の命令文から処理されます。
各ステージには目標ラインが設けられており、目標数を下回る命令式の記載でクリアすることを目指すこともできます。ストーリークリアに影響はありませんが、一行減らすためにアルゴリズム全体を見直すこともザラにあるため挑みがいがあります。
ストーリーは6(+α)章とおまけから構成されており、50問弱のパズルを解くこととなります。クリア時間は頭の回転の速さなどに依存すると思いますが、私は4章の中盤から他の方の答えを見てしまいました。レベルエディターモードやミニゲームも用意されているため、価格のわりに長時間遊ぶことができる作品だと思います。
おすすめポイント
・アルゴリズムをとことん考える作品
最初は簡単ですが、中盤からループや条件式を使いながら文字のカウントや並び替え、2進数の計算等の演算を解くこととなります。できることが少ないため間違いなく不便な言語ではあるものの意外と奥が深く、一見無理な問題も意外な解法で解けるため、解けた時の気持ち良さはたまりません。
プログラミング言語を学習した人であれば、現行のプログラミング言語の完成度の高さに感心したり、○○さえ使えれば…と悔しい思いをしたり、どこか懐かしい記憶になったりとニヤリとすること間違いなしです。プレイヤーの数だけ正解があるため、他の人の回答と比較することや目標ラインをクリアするために試行錯誤することも楽しいポイントでした。
ただし、後半は難易度がハチャメチャに難しいため、相当頭が柔らかい人、熱心な人、余程の変態でないとクリアは難しいと思います。
また、A=Bをプログラミング言語として認めたくない教授とそれらしい正論で正当性を主張する主人公の言い争いも見ていて楽しいため、ストーリーの行く末が気になる点も魅力的でした。
このゲームに向いている人・向いていない人
こんな人におすすめ
・プログラミングを学んだことがある人
・アルゴリズムの作成が好きな人
ゲームというよりは高校や大学で学ぶようなプログラミングの課題です。取っ掛かりや考え方は他のプログラミング言語の構成と似た部分があるので、プログラミングが好きな人、アルゴリズムの作成が好きな人にはおすすめすることができると思います。
一方で、以下の人にはおすすめできないです。
・普通のパズルゲームを求める人
・時間と気持ちに余裕のある人
がっつり論理的な思考力や閃き力を求められます。見た目も地味でヒントなども一切ないので普通のパズルが苦手な人にはおすすめすることができないと思います。また、完全に課題なので仕事や学業に追われている人は気が沈んでしまうかもしれません、ある程度時間と心に余裕があるタイミングでプレイする事をおすすめします。
ここに注意!
絵やBGMと呼べるものは一切出現せず、ゲーム画面は常に黒い画面のテキストエディターのみです。長時間延々とプレイするタイプの作品ではなく、1日1問ずつ攻略するといったペースで楽しむことをおすすめします。
類似のゲーム
見かけたら追記しますが、なかなか無いと思います。。。
総括
独自のプログラミング言語「A=B」を使って教授から出される課題に挑みます。一見不便な欠陥言語に思えますが、意外と奥が深く様々な難題を解ける点が魅力的でした。後半は難易度が高く投げ出したくなるような問題ばかりですが、その分解けた時の喜びは最高でした。間違いなく人を選ぶ作品ですが、プログラミングが好きな人、アルゴリズムを考えることが好きな人は是非遊んでみてください!
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